短編

イケメン版

「モモタロウ」

*4*

「キジ編」

イヌとサルをお供に連れて、テギョタロウが歩きながら、なにやら、ブツブツ呟いています。

「イヌがシヌで、サルがジェルミ、って言うことは…」

「そうだよ、オレがキジ。」

目の前を横切る、一匹?のキジ。

「はぁ…やっぱり、コ・ミナム、お前か…。お前、何してんだ?」

キジの(着ぐるみを着た)ミナムが、羽根をバサバサして、テギョタロウたちの頭上を飛んで(吊り下がって)います。

「そりゃぁ、鳥だから飛んでいるに決まってるでしょ」

キジのミナムが、宙を右、左と振り子のようにぶらんぶらん揺ています。

「コ・ミナム!!いい加減、降りて来い。上、向いてるせいで、首が痛いんだよ!!」

テギョタロウが、首をコキコキ鳴らします。

キジのミナムが、地上に降ります。

「きびだんご、ちょうだい。行くんでしょ?鬼ヶ島。」

キジのミナムが、テギョタロウに手を差し出します。

「お前、何か企んでいるな」

素直に従うキジのミナムに、テギョタロウが、口を尖らしながら、見ています。

「別に~。鬼ヶ島に行けば、お宝があるだろ?それが欲しいだけさ。」

「フン、怪しいが、仕方ない。きびだんご、くれてやる。」

テギョタロウが、きびだんごを一個、キジのミナムにあげます。

「なんで、一個だけ。腹が減ってるのに…」

「ダメだ。一個しかやらん。これは、大事なきびだんごなんだ。」

テギョタロウが、さっさと、歩き出します。

お供3匹連れて、いざ、鬼ヶ島へ!!



☆★☆★

お供が3匹揃いました。

次回は、鬼ヶ島へ。

それでは、また明日。