イケメン版
「三銃士」
*11*
「…はい」
ミナムが、うわずった声で返事をすると、ドアが"ガチャ"と開きました。
ドアから、ひとりの男が入ってきます。
ミナムを見ると、不思議そうに、首を傾げる、その男。
「あれ…？部屋を間違えたか…？」
「…あの、私、ユ・ヘイ様の遣いの者です。」
「あぁ…間違っていなかったみたいだ…ごめん。僕も、あるヒトに遣いを頼まれたんだ。」
「ユ・ヘイ様から、手紙を預かっています。」
ミナムが、手紙を男に渡します。
「これは、ユ・ヘイ様宛ての手紙……ユ・ヘイ様もスゴイよね。出身は、隣国なのに、どうやって、アン王様のハートを掴んだのか…。」
ミナムは、ウーンとわからないと、首を傾げます。
「渡すモノは、渡したから、コレで、僕は、行くよ。なんか、外が騒がしいみたいだね。キミも、気を付けて、帰りなよ」
ミナムが、部屋の外に出ると、宿屋の中は、不穏な空気に包まれていました。
その中に、全身を黒い服に包んだひとりの男の姿がありました。
彼の名は、ジェシン。
隣国、ファラン女王の忠実な騎士です。
その佇まいは、圧迫感を感じるほど、目は鋭く、辺りを見回しています。
"なんか、あのヒト、テギョンさんと雰囲気そっくり。"
ミナムが、柱の陰から、ジェシンを見ています。
「終わったのか？」
テギョンたちが、部屋から出てきます。
何も答えないミナムの視線の先を追う、テギョンたち。
「ジェシンの奴、何しに来たんだ？」
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オリジナルキャラクターの「ジェシン」が登場しました。
イメージは、「黒騎士」
テギョンと同じような雰囲気を持ち、ミステリアスなカンジです。
カレが、これから、ミナムや三銃士に絡んでいきます。