イケメン版

「ロミオ&ジュリエット」

*第三十四話*

「ひとりにしないで」

テギョンは、ミニョの元に駆け寄ると、ミニョが寝ている寝台に、腰掛けました。


「ミニョ…」

「ミニョ…」

テギョンは、ミニョの名前を呼びながら、優しく、髪や頬を撫でます。

テギョンが触っても、氷のように、肌が冷たく、何の反応を示さないミニョ。


"お前は、本当に、夢を見ながら、眠っているんではないんだな…"


テギョンの瞳から、涙が、一筋、頬を流れ落ちます。

テギョンは、涙も拭いもせず、ミニョの頬を、いとおしそうに、何度も、何度も触れています。

テギョンの、流れ落ちた涙は、ポタポタと零れ落ち、ミニョの顔を、濡らしています。


「ミニョ…」

「ミニョ…オレを、ひとりにするな…置いていくな…待ってろって、言ったじゃないか…」

テギョンは、すがるように、ミニョの身体を抱き寄せます。


「お前を、ひとりで、逝かせやしない…お前を、ひとりにさせると、オレは、心配で、仕方がない…。それに、オレたちは、永遠の愛を誓いあった…これからも、ずっと一緒だ…」


テギョンは、ミニョの頬に口づけをします。


「ミニョ、愛してる…最期に、この世でお別れの口づけを…。」


テギョンは、別れを惜しむように、ミニョの唇に、長い口づけをします。


テギョンは、優しい微笑みで、ミニョを見つめると、上着のポケットから、薬瓶を取り出しました。


「待ってろよ、ミニョ…」


テギョンは、薬瓶の蓋を開けます。



☆…★…☆…★


ココで、ストップです…(笑)

次回、ふたりが待ち受ける運命は、悲劇か?それとも……。

次回、ふたりの運命が決まります!!