イケメン版

「ロミオ&ジュリエット」

*第二十七話*

「決意」

ミニョは、テギョンを見送ったあと、急いで、部屋着を身に付け、扉を開けます。


「ミニョ、おはよう」

ミジャが、ミニョの部屋に入ってきます。

「ミニョ、良いニュースがあるんだよ」

「なんですか?」

「シヌ様が、木曜日に、あなたを花嫁として迎えてくれるそうよ」

ミニョが、目を潤ませ、首を横に振ります。

「私は、結婚などしません」

ミジャが、バチンと、ミニョの頬を平手打ちします。

「ミナムが、あんな容体じゃ、これから、コ家の未来がどうなるか、わからないんだよ!!あんたは、早く、シヌ様と結婚しなさい!!シヌ様と結婚すれば、この家は、安定するわ…。これが、母親の代わりに育てた、私に対する恩返しだと思いなさい!!!」

ミジャが、激怒しながら、部屋を出ていきます。

「イヤ、絶対にイヤ…結婚なんてしない……」

ミニョは、声をあげながら、泣きじゃくります。
ワンが、ミニョの背中を優しく撫でます。

「ワンお姉様、私は、マ神父の教会で、ひとり、祈りを捧げてきます。」

ミニョが、しゃくりあげながら、顔を上げます。
その顔は、何かを、決心ような顔をしていました。

ミニョは、ひとり、教会へ向かいます。

教会に入ると、そこには、既に、先客がおりました。

「ミニョ様、ごきげんよう」

にこやかな顔で、シヌがミニョに挨拶をします。
そして、優雅に、ミニョの手の甲に、口づけをします。
ミニョは、何も話さず、シヌとも顔を合わさずに、俯いたままです。


「今、木曜日の結婚式の予約をしてきました。楽しみですね。私は、とても、嬉しく思います。貴女みたいな、麗しい女性を、妻に出来て…それでは、木曜日に、また…」


シヌは、ミニョの頬に口づけをしてから、頭を下げ、微笑みながら、去っていきます。


「神父様に、お話が…」

ミニョが、凛とした瞳で、マ神父をまっすぐ見つめます。

「奥の部屋で話すとしよう」

マ神父は、周りに、人がいないか、確認してから、ミニョを、奥の部屋に通しました。



☆…★…☆…★

ミジャ伯母さんの役割は、ファランさんと同じです。
家の名声と未来と生活の安定が大事。
その為には、誰を傷つけようが構わない。

だから、何かを否定されると、ヒステリーを起こす。

スジンママより、ミジャ伯母さんかなと思い、こうゆう設定になりました。
ジェヒョンパパは、温厚で優しいパパをイメージしています。

以上、こぼれ話でした。