イケメン版

「ロミオ&ジュリエット」

*第二十五話*

「刹那」

マリア像の前で、祈り続けるミニョ。

バルコニーの硝子扉を叩く音が聞こえます。

ミニョが、顔を上げ、バルコニーに顔を向けます。
そこには、雨に濡れたテギョンの姿がありました。

ミニョは、急いで、扉を開け、テギョンを中に入れます。

そして、ミニョは、自分が濡れるにも関わらず、テギョンに抱きつきます。

「お兄様より、貴方様のことが、心配でした。無事でよかった…」

ミニョが、テギョンの胸に顔を埋め、泣きじゃくります。

「ミニョ…」

テギョンが、愛しそうにミニョを抱き締めます。


「このままだと、風邪をこじらせてしまいますね…」

ミニョが恥ずかしそうに、涙を拭きながら、テギョンから離れます。

ミニョは、部屋の中から、タオルを探し出し、テギョンにタオルを差し出します。

「ミニョが拭いてくれ。傷が痛むんだ…」

テギョンが意地悪そうに、笑いながら、ミニョの耳元で囁きます。

顔を真っ赤にしながら、ミニョが、テギョンの身体を労るように、優しく拭きはじめます。

テギョンが、顔を真っ赤にしながらも、素直に、自分の言うことをきくミニョに、クスクス笑いながら、濡れたシャツに手を掛けました。

「あ、あの…」

ミニョの目の前には、シャツを脱ぎはじめるテギョンの姿。

ミニョは驚いてしまい、上半身裸のテギョンを直視出来ず、目をキョロキョロと動かしています。

テギョンは、クスクス笑いながら、ミニョを抱き締めます。

「ミニョ…」

テギョンが、ミニョの耳元で囁きます。

テギョンの手が、ミニョの顎を持ち上げると、愛しそうに見つめ、ミニョの唇に優しく口づけをします。 何度も何度も、ミニョの唇を確かめるように、テギョンの唇が、余すことなく触れていきます。

ミニョは、ビクビクしながらも、テギョンの背中にすがりつくように、腕を回します。

テギョンの唇は、ミニョの首筋に触れ、テギョンの手によって、剥き出しにされた白い肩へと触れていきます。

「ミニョ」

「ミニョ」

テギョンが、何度も、ミニョの名前を囁きます。

「ミニョ…」

「愛してる…」

ミニョが、涙ながら、うなずきます。

ふたりにとって、切なくも、いとおしく感じる、夜が過ぎていきます。


朝は、もうすぐそこまで、来ていました……。



☆…★…☆…★


あぁ……「あまい」ハナシが、うまく書けません……。(泣)

……ホント、すみません。