イケメン版

「ロミオ&ジュリエット」

*第二十一話*

「ミナムvsテギョン」

式が終わり、テギョンとジェルミが、ファン家の屋敷に戻ろうとしていました。

「あっ、雨だ…」

ジェルミが、空を見上げると、ポツポツと雨が降りだしてきました。

そのとき、ふたりの後ろから、声が聞こえました。

「おい!!ファン・テギョン!!」

テギョンが振り向くと、そこには、ミニョと同じ顔をした男がいます。

「お前は、ミニョの兄貴だよな?」

「あぁ、よくも、オレの妹を…純粋なミニョを、たぶらかして、くれたよな…」

ミナムが、腰から剣を引き抜きます。

「たぶらかしたつもりは、ない。オレは、ミニョを愛してる!!」

「戯れ言、言うなよ」

「本当だ…」

ミナムの剣が、テギョンの左腕を、突き刺します。
なんの抵抗もしないテギョン。

「止めろ!!オレたちが争っても、ミニョが悲しむだけだ…」

怒り心頭のミナムには、聞く耳すら持っていませんでした。
容赦なく、テギョンに向かって、剣を振ります。

「ミニョをたぶらかして、そのあと、コ家を潰す気なんだろ?」

「違う!!」

テギョンが、命の危険を感じ、腰から剣を引き抜きました。
テギョンが、ミナムの剣を薙ぎ払います。
ミナムが、その勢いで、その場に倒れます。

「お願いだ。オレは、お前と戦いたくはない…」

「くそぉぉぉ…!!」

ミナムが起き上がり、剣を構え、テギョンに向かって走り出します。

テギョンの動きが早く、ミナムの腹部を刺していました。

ミナムが、その場に倒れ込みます。

ミナムの動きが、テギョンには、スローモーションのように見えました。

「兄貴、逃げて!!捕まったら大変なことになる」

ジェルミの声で、我に返るテギョン。

テギョンは、その場から、逃げ出しました。


☆…★…☆…★

テギョンvsミナムの決闘シーンです。
ちなみに、教会で立ち聞きをしていたのは、ミナムです。
原作では、ココで「ジェルミ、死す」だったのですが、生かしております。

なので、テギョンvsミナムの一騎討ち。