イケメン版

「ロミオ&ジュリエット」

*第二十話*

「真夜中の結婚式」

草木も眠る丑三つ時…。

マ神父の教会では、結婚式が執り行われていました。
灯りは、ごくわずかの蝋燭のみ、薄暗い中での結婚式です。

花嫁のミニョは、ウェディングドレスではなく、ノースリーブの白いワンピース姿。頭には、ホワイトのレースをベールとして被り、ワンに付き添われています。

花婿のテギョンは、ジェルミが付き添い人としています。

マ神父の前に立つふたり。
マ神父が咳払いをし、説教をはじめます。

「激しい喜びは、破滅が伴うもの。火と火薬の口づけのように。勝利の絶頂で死が訪れる。」
「甘すぎる蜜は、その甘さゆえに、嫌悪される。だから、ほどほどに愛したまえ…。では、テギョン、花嫁に口づけを…」

ふたりが向き合い、テギョンがミニョのベールを外します。
ふたりが見つめ合うと、テギョンがミニョにそっと口づけをしました。

式が終わり、外に出る頃には、夜が明けようとしていました。


☆…★…☆…★

マ神父のお説教の言葉は、映画の「ロミジュリ」のロレンス神父の言葉をそのまま引用しています。
イイ言葉が、思いつかなくて…すみません。