イケメン版

「ロミオ&ジュリエット」

*第十六話*

「傷心」

その夜、ミニョは、夢心地のまま、ベッドに入り、眠りにつきました。

翌朝、ミジャがミニョを起こしにきたのです。

「ファン家の一人息子が結婚ですって…」

ミジャがミニョに新聞を見せます。

昨夜、愛を分かち合えたヒトが結婚をする…
ミニョは、口に手を当て、絶句をしていました。

顔色が冴えないミニョを見て、ミナムが心配そうにしています。

「大丈夫か…ミニョ?」

「あぁ、ごめんなさい。」

ミニョがミナムに小さく微笑みます。

「さぁ、ミニョも、シヌ様との挙式を決めないと…」

ミジャが、ニコニコしながら、ミニョに声を掛けます。

「すみません、伯母様。私、そろそろ、お祈りの時間に行かないといけません」

「あぁ、そうだったね…行っておいで」

ミニョが、頭を下げ、部屋を後にします。

「ミニョ、オレも一緒に行こうか?」

ミニョの後を追いかけてきたミナムが、声を掛けますが、ミニョは、首を振りました。

「大丈夫。ひとりで行きたいの。それに、ワンお姉様も一緒だから…」

ミニョは、そう言い、ワンと共に、屋敷を出ていきました。


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