イケメン版

「ロミオ&ジュリエット」

*第十一話*

「再会」

ミニョは、なんとか高ぶるその気持ちと止まらぬ涙を落ち着かせると、部屋着に着替えるため、ワンを呼びました。
やっと、窮屈なコルセットとドレスを脱ぎ、柔らかい素材で出来た部屋着へと着替えました。

「おやすみなさいませ、ミニョ様」

ワンが一礼をして、部屋を出ていきます。

ミニョは、バルコニーから、庭に続く階段を降り、噴水がある場所に向かいます。
そこは、屋敷でミニョのお気に入りの場所でした。

噴水の縁に座ると、小さな声で歌を歌いはじめます。
昔、ミニョの母が、幼い双子に歌ってくれていた子守唄です。

ミニョは、その子守唄を歌うと、心が安らいでいくのを感じていました。


その頃、テギョンは、なんとか屋敷の塀を乗り越えると、微かに、歌声が聴こえました。
テギョンは歌声のする方に導かれるように、歩いていきます。

テギョンの目に映ったのは、ミニョが月明かりを浴びながら、歌を歌う姿でした。
その姿は、あまりにも神々しく、 しばしの間、目を奪われていました。

テギョンが一歩、一歩、ミニョに近づいていきます。

歌が歌い終わり、ミニョは、ふと、人の気配を感じ、顔をあげると、そこには、テギョンの姿がありました。


☆…★…☆…★

ハイ、ご存じのとおり、原作では、ロミオがバルコニーに登るんですが、 テギョンさんは登りそうにもないんで…。
「お~ロミオ、あなたはどうしてロミオなの…」
大胆に削除(!!)してしまい、イケメンらしく、歌にしてしてしまいました(笑)
どうでも、いいことですが、ミニョの部屋着は、白のネグリジェです(笑)

これから、ほんの少しだけ甘くしますので…

頑張ります。o(`^´*)