イケメン版

「ロミオ&ジュリエット」

*第八話*

「あなたの正体」

テギョンが、呆然とミニョを見つめています。

"アイツは、さっき、オレにぶつかってきた…コ家の一人娘だったのか…"

テギョンは、先ほど、ミニョに触れた手、唇の感触が、また、蘇っていました。
思い出すたびに、胸がざわめく…。
それが、なんなのか、テギョンには、わかりませんでしたが、テギョンの視線は、シヌに肩を抱かれ、頬を赤く染めるミニョの姿から、目を離すことは出来なかったのです。

「あっ、兄貴、やっと、見つけたよ!!今まで、何処にいたんだよ!?」

たくさんの食べ物を、たらふく食べたジェルミがテギョンを見つけ、声をかけます。

「ねぇ、兄貴ったらぁ~!!」

やっと、ジェルミの声に気づくテギョン。


「はぁ、やっと、気づいた。兄貴、大丈夫?」

「あぁ、大丈夫だ…。なんだ、何か用か?」

「そろそろ帰らないと…バレるかも…。」

「あぁ、そうか…。」

人をかき分け、入り口に向かうテギョンとジェルミ。
その様子を、ミナムが、遠い場所から、じっと見つめています。

"あの金髪と黒髪…確か、ファン家のヤツら?どうして、此処に…?"

ミニョの目にも、カレらが映っていました。

"あの御方は、先ほどの…"
ミナムが、ミニョの元へ行き、耳打ちをします。

「ミニョ、見たか?金髪と黒髪の二人組…ファン家のヤツらだ。たぶん、黒髪の方が、テギョンだ…」

"えっ…、あの御方が、ファン・テギョン様?"

ミニョはショックを隠すことができませんでした。

☆…★…☆…★

ミニョにも、テギョンの正体がわかりました。

さぁ、次回、どうなることやら…。

*補足として、「ミナムがどうして、テギョンがわかったのか」、と言いますと、ミナムは、テギョンと違って、「社交的」だから…いろんな人と交流をしているので、わかったんですよ(なんとも、苦しい言い訳でごめんなさい。)