イケメン版

「ロミオ&ジュリエット」

*第二話*

「コ家の一人娘」

場所は、変わりまして、此処は、コ家の屋敷。

コ家では、今、双子の誕生日パーティーの準備に追われていました。

此処の家主「コ・ジェヒョン」と双子の兄「ミナム」が、パーティーの準備を仕切っていました。

コ家の部屋の一室では、双子の妹「ミニョ」が、ドレスアップしています。

ミニョは、鏡の前に立ち、両手を広げ、為すがままの状態です。

ミニョのコルセットをキューキュー締め上げていく女性

「ワンお姉さま、苦しいですぅ…」

この女性は、ミニョのお世話係のワンです。

「ダメですよ、ミニョ様!こうやって、締め付けないと、あなたの寸胴体型を変える事が、出来ないのですから。それに、出すとこ、出して、締めるとこは、締めないと。魅力的にはならないのです」

ミニョは、口をすぼめながら、憂鬱そうに、鏡に映る、自分自身を見つめていました。

そこへ、部屋のドアを叩く音と共に、父の姉で乳母の「ミジャ」が部屋の中へと入って来ます。
双子の母親は、双子がまだ幼い頃、不慮の事故で亡くなっており、伯母のミジャが母親変わりになっていました。


「あらぁ、ミニョ、素敵だわ」

ミジャの目の前には、ベビーピンクのドレスが可愛らしく、とても似合っている、ミニョの姿がありました。

「ミニョ、今日、あなたに会わせたい方がいるの」

「私に…ですか?」

「えぇ、そうよ。あなたも 今日で、二十歳。そろそろ、結婚を考えてみても、いい年齢じゃないかしら?」

「私、まだ、結婚は…」

「いいのよ。絶対、あの方の顔を見たら、あなたも好きになるから」

「………」

少し、気の晴れない顔のミニョ。それを気づかないふりをするように、ミジャは部屋を出ていきました。

「ワンお姉さま、どうしよう…私、まだ、結婚なんかしたくない…。」

今にも、泣き出しそうなミニョの肩を、そっと抱くワン

「ミニョ様、これは、逆らえない運命です。どうか、気を落とさずに、前向きに考えましょう…。」

ミニョの涙で濡れた眼差しは、どこか遠くを見ているようでした。



☆…★…☆…★

ミニョ・ジュリエットが登場しました。

補足として、お父様はご存命です。お母様は亡くなっており、ミジャ伯母さんが、その代役をやっています。「乳母」だけど…。

「乳母のばあや」の代わりにワンお姉さまを入れました。

ミナムは、原作では、ジュリエットの「いとこ」役ですが、ココでは、双子の兄として登場…。

ミニョの年齢は、20歳。(ちなみに、テギョンは、23歳…)


一応、原作のあらすじ通りには、ストーリーは進んでいきますが、なんしろ、着色料を入れすぎて、変色してますので…。

原作は、ヨーロッパの中世ですが、時代背景は、あんまり気にしないでください。適当ですので…。


どうぞ、ご理解の上、お読みくださいませ。