Beautiful Day

1

ある晴れた、初夏の日
チャペルの控え室

そこでは、本日、挙式をする、花嫁の準備が行われていた。
花嫁より少々、ハデな服とメイクをしている女性が、花嫁のメイクを施していた。
ドレスを着付け、花嫁の準備が整っていく。
そして、女性が満面の笑みで、花嫁を姿見の前へと連れていく。

「あぁ、とってもキレイよ、ミニョ~!!」

女性は、後ろからミニョの両肩を持ち、満面の笑みを見せていた。

花嫁のミニョは、恥ずかしそうに、はにかんだ笑顔を見せる。

「ありがとうございます。ワンさん」

瞳をウルウルさせながら、ワンにお礼を言うミニョ。

「あら、ヤダ。そんなこと言われると、泣いちゃうじゃない…」

ワンが、目頭に指を押さえる。

「幸せになるのよ…うぅん、ならなきゃ、ダメよ、絶対!!」

ワンが、ミニョの両肩をポンポンと優しく叩く。
グスグス泣き出すミニョ。

「あぁ、泣いちゃ、ダメよ。メイクが崩れる」

ワンがコットンで、ミニョの涙を拭う。

トントンと、ドアをノックする音。

「あら、花婿の登場かしら?」

ワンがドアに向かって歩き出す。