【白石】市長、改めて3期目のご当選おめでとうございます

市長は就任以来、「定住の促進」「交流の拡大」「まちの新陳代謝」3つのキーワードをコンセプトに市民や議会とともに「対話」を重ね、長岡京市のまちづくりの方向性とそこに向かう具体的な事業の在り方を示してこられました。そして次の50年を見据え、この度の公約では4つの「長岡京市づくり」を示されました。その中の一つとして、「市民の期待を超える市役所づくり」まずは行財政運営についてお伺いしたいと存じます。

 

【質問1】「市役所サービスの向上とデジタル活用・DXの推進」についてでありますが、世の中の流れはデジタルへと急速に進んでいます。新庁舎の供用も始まったところでありますが、どのように進めていかれるのかお伺いします。

【市長答弁】まず、「市役所サービスの向上とデジタル活用・DXの推進について」ですが、議員ご案内のとおり、デジタル活用・DXの推進には社会活動の効率化とコスト削減だけでなく、公平で迅速なサービスを提供できるといったメリットがあり、行政だけでなく社会全体において急速に取り入れられてきました。本市におきましても、市民の利便性と業務の効率化が期待できるものとして、重点的に取り組んでいるところです。まず、市民の利便性の向上については、これまでからLINEアプリを活用した申請や予約などにより24時間いつでもどこでも手続きができるよう整備してきましたが、今後はマイナンバーカードによる本人認証を備えた電子申請やLINEアプリ上でのオンライン決済を導入し、さらに利便性を高めていきたいと考えています。また、業務の効率化については、AI・OCRやRPAなど新たな技術の活用や電子決済などペーパーレスの取組をさらに進め、長時間を要する機械的な事務作業を効率化することにより、相談業務など職員は職員でしかできない業務に注力していきたいと考えています。新庁舎の1期庁舎が供用開始され、今後4年間で庁舎整備が完成しますが、この期間を集中改革期間として、さらなるDX推進を図り市民サービスの向上と業務の効率化に努めてまいります。

【質問2】改めて「書かない・待たない・行かなくてよい市役所づくり」についてもお伺いします。市民が市役所を訪れたとき、具体的にはどのような利便があるのでしょうか?

①1月11日にテスト稼働後、2月6日の供用開始以後、どのように運用され、市民が市役所を訪れたときに、どのような利便性があるのか?

②また、これまでの運用でどのような課題があるのか?

 

【市長答弁】次に「書かない、待たない、行かなくてよい市役所づくりについて」でございますが、新たに設置した窓口申請支援システムやタブレット型の端末の導入により、申請書の各負担を軽減しています。また、インターネット上の情報を利用し画面を見せながら制度や手続きの内容を説明したり、聞こえの不自由な方に対しては活字化した職員の説明を見せることで、より分かりやすく丁寧な応対ができるよう取り組んでおり、届け出に来られた市民からも書かなくてよいのが楽になったとの声をいただいております。

 

 新庁舎でデジタルを活用した窓口対応が始まりましたが、今後は対応時間を短縮している他市の事例などを参考にし、業務のオペレーションを改善しながら引き続き、「書かない、待たない、行かなくてよい市役所づくり」を進めてまいりたいと思います。

 

次に

【質問3】「公民連携やEBPMに基づく施策の展開」については、少し難しくてわかりにくいようにも思いますが、どのような構想でしょうか、お伺いします。

 

【市長答弁】「公民連携やEBPMに基づく施策の展開について」ですが、まず「公民連携」に関しては、今年度から「プレイスメイキングによる公共空間づくり」や「包括連携協定」「企業版ふるさと納税」など、新たな取り組みを始めており今後とも行政内外の様々なリソースを、公民双方が有効に活用し、効果的な行政運営を進めてまいりたいと考えております。

 次に、EBPMとはエビデンス・ペースト・ポリシー・メイキングの頭文字をとったもので証拠に基づく政策立案と訳されています。政策効果の測定に重要な関連を持つ情報や統計等のデータを活用したEBPMの推進は、政策の有効性を高め国民の行政への信頼確保に資するものと期待されており、市といたしましても、こうした考え方で政策形成を進めることは極めて重要だと考えています。例えば、子どもの学力向上については、現在、第2期教育振興基本計画にEBPMに基づく進捗管理を行っており、全国学力・学習状況調査結果の一部において、経年変化を基に成果と課題、今後の方向性を示しております。さらに次年度、京都府では、府内全ての小中学校(小4~中3)において、「京都府学力・学習状況調査(学びのパスポート)」実施の予算が計上されております。児童生徒の「認知能力の伸び」と「非認知能力の変容」を継続的に把握し、その伸びや変容に与える諸要因を客観的データに基づき分析・考察したうえで指導等に活かすことが可能となり、本市においても、こういった情報を活用し、学力向上につなげてまいりたいと考えております。

 行政機関という性質上、市民からは十人十色のご期待が寄せられます。その期待を超える市役所というのは、言うほど簡単なものではないことは承知の上で、私自身が先頭に立ち、果敢に挑む長岡京市役所でありたいと、職員への大いなる信頼と期待を込め、市民とお約束としたところであります。

 

<一般質問を終えて>
市民サービスも最後は人であると思う。デジタル化が進む中でも人に対するサービスは人である。温かみを感じるサービスであってほしい。職員の普段見えない仕事を市民に伝えるというのもとても大切なことではないだろうか。
「市民の期待を超える市役所づくり」とは効率化や合理化だけではなく「カスタマーディライト」(喜びや感動)でもあるはずだ。