【白石たづ子】

国からの事務連絡では、学校の体育の授業におけるマスク着用の必要性について周知するものとして
 

学校における基本的な感染症対策として、学校教育活動の際はマスクを着用し、特に近距離での会話や発生等が必要な場面では、飛沫を飛ばさないようにマスクの着用をっ徹底することが適切です。一方、運動を行う際にマスクを着用する場合、十分な呼吸ができなくなるリスクや熱中症になるリスクが指摘されております。

 

このような運動時のマスク着用による身体へのリスクを考慮して、学校の体育の授業における感染リスクを避けるためには、地域の感染状況を踏まえ、児童生徒の間隔を十分に確保するなど、下記の事項を十分に踏まえた対策を講じることが必要です。


1.体育の授業前にマスクを外してから授業後にマスクを着用するまでの間、児童生徒間の距離を2m以上確保するとともに、ランニングなどで同じ方向に動く場合は更に長い距離を確保すること。また、児童生徒が教え合う場面では互いの距離を2m以上確保するとともに、児童生徒に不必要な会話や発声を行わないよう指導すること。併せて、体育の授業の前後に手洗いをするよう指導すること。


2.体育の授業において、軽度な運動を行う場合や児童生徒がマスクの着用を希望する場合は、マスクの着用を否定するものではないこと。ただし、運動時にはN95マスクなどの医療用や産業用マスクではなく、家庭用マスクを着用するよう指導すること。また、マスクの着用時には、例えば、呼気が激しくなるような運動を行うことを控えたり、児童生徒の呼吸が苦しい様子が見られる場合には必要に応じてマスクを外し、他の児童生徒との距離を2m以上確保して休憩するよう指導すること。

と、スポーツ庁政策課学校体育室からの事務連絡があるのですが、
 

これは、体育授業については、児童間の距離を確保し、マスクを外して行うよう指導すること。なお、児童がマスクの着用を希望する場合には家庭用マスクを着用するよう指導すること、と理解しておりますが、体育授業でのマスクの脱着の判断は児童には難しいのではないでしょうか? 登下校のマスク着用も熱中症の心配があり、保護者にとっては不安要素が大きいところであります。

【白石たづ子 質問】

 

質問3

体育授業時のマスク着用について、本市では教職員間の共通認識として、学校現場ではどのように指導なさっておられるのでしょうか?お伺いします。
 

【教育長 答弁】

 

◆体育授業時のマスク着用について
 

感染対策としてマスクの着用は非常に有効な手段であります。

 

学校における教育活動では基本マスクを着用した感染防止対策を行っておりますが、体育の授業では昨年度からガイドラインにおいて熱中症等のリスクを鑑み、児童生徒の間隔を十分とった上で、マスクを着用せず活動するように各学校に指導しております。

 

今年も6月に入って気温が上昇し、今まで以上に運動時における熱中症のリスクが高まってきたことから、先日開催した校長会議において、感染防止策を十分講じつつ、「体育の授業等の運動時においては熱中症のリスクや運動時における身体へのリスクを考え、マスクの着用は必要ないこと。呼吸が激しくならない軽度な運動を行う際、児童生徒がマスクの着用を希望する場合は着用を否定するものではないが、その際でも児童生徒の体調の変化に注意し、必要に応じて他の児童生徒との距離を十分に確保して、マスクを外して休憩するよう指導するなど、感染症対策を講じながら事故防止にも留意すること」といった内容を改めて確認し、各学校へ通知いたしました。

 

あわせて熱中症が疑われる場面やその危険性がある場合は、教職員から児童生徒に明確にマスクを取るように指導するように指示しております。

 

なお、登下校時なども含めて熱中症のリスクがある場合も十分な距離をとり、会話をしないなどの感染防止策を講じたうえでマスクをしなくてもよいと指導しております。いずれにしましても子どもの安全を第一に考え、子どもたちが安心して学習できる環境づくりに努めてまいりたいと存じます。