◆ICT化における環境整備の現状及び「GIGAスクール構想」に基づいた本市での端末整備を含めた今後の具体的な進め方について

【白石質問】
次に、この学校が休みの間に、いわゆる「オンライン授業」の取り組みがたびたび紹介されました。国立・私立の一部の学校や、一部の公立学校では、ウェブでの双方向性のある授業や先生と児童生徒とのやりとりを行っています。子どもの発達期における学習機会の損失は、子どもたちの学力に大きな悪影響を与えかねません。本市のICT化における環境整備の現状についてはいかがでしょうか。お伺いします。

また、国の「GIGAスクール構想」に基づいて、本市では今後どのように進めていくのかお伺いします。導入に課題があることも承知ですが、長期化に備えオンライン授業などの導入を真剣に検討して頂き、子どもたちの学力の担保は優先順位の高い問題として最大限の努力をお願いいたします。

【教育長答弁】
本市では、昨年度の総合教育会議の議論を受け、GIGAスクール構想に基づき、学校ICT環境の充実を目指して昨年度末の補正予算で必要経費を確保、本年度から3か年を掛けて各小中学校の校内無線LAN整備と端末機器配備を進めていく予定でありました。

GIGAスクール構想は、Society5.0時代を生きていくことになる子どもたちを、誰一人取り残すことなく、公平に個別最適化された創造性を育む教育を、全国の学校現場で持続的に実現させる構想で、「児童生徒1人1台端末」「高速大容量の通信ネットワーク」を一体的に整備していくというものであります。

しかしながら、今回の感染症対策での休校措置を受け、各学校の校内LAN整備を前倒し実施するとともに、感染症対策の長期化に備え、再び休校となった場合も想定し、全児童生徒数の1/3、約2.200台の端末機器購入費を今議会で追加提案予定の補正予算案に計上をお願いしております。

白石議員ご案内の通り、小中学校でのオンライン授業導入には、まだまだ課題も多く入念な準備が必要であります。市教委では速やかに各家庭の儒教を調査し、家庭事情により必要とされる児童生徒の実態把握に努め、機器の貸出しを含めたICT環境の整備を進めてまいりたいと存じます。

また、これに加え、今回の休校措置による学習の遅れへの緊急対応として、進路を控える中3生が活用する学習動画配信サービス(スタディサプリ)の導入を図り、再び休校となった場合には、その他の学年の学習支援にも対応していく必要経費も、補正予算案に計上をお願いいたしております。また、オンライン授業以外のICT活用を含めた効果的な手法も併せて、速やかに検討してまいりたいと存じております。

※Society5.0

サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会。