【白石質問】
「未来に向けて、安心して子どもを生み、健やかに育てる、夢のあるまち長岡京市」の基本理念のもと、令和2年4月よりはじまる、第2期長岡京市子ども・子育て支援事業計画についてお伺いします。

待機児童ゼロの対策について


本市においては、女性の就業率の向上など、保護者の就労状況の変化による保育ニーズの高まりによって待機児童が発生する状況が続いていました。そのような中、第1期子ども・子育て支援事業計画期間中である平成27年度からの5年間に、民間保育園4園、小規模保育施設11園、合計15園の認可保育所の整備を進められ、さらに本年4月には新たに民間保育園1園、小規模保育施設2園が開設します。そして、民間保育園の誘致に加え、公立保育所の新築移転・増改築等を契機に定員を拡充するなど、ハード面での課題として待機児童解消に向けて前進し、相当の成果を上げてこられました。先の議会において、このできた施設を最大限フル活用していくためには、次は保育士人材をいかに確保して、より安定的な保育所運営を行うことが大事な局面になってくる、とのご答弁でありました。

この保育士確保、人材育成、保育の質の確保とそのための重層的な仕組みつくり、すべての子どもへの保育機会の提供について第2期子ども・子育て支援計画においてどのように進めていかれるのでしょうか、お伺いします。


【市長答弁】
待機児童ゼロの対策について

 

長岡京市では平成27年度から令和元年度までの5年間で、民間保育施設の開園や公立保育所の整備に伴い、入所定員565人の拡充をしてまいりました。また、この4月の開園分の148人を合わせますと、合計2118人の入所定員となり見込みであります。昨年10月からスタートいたしました「幼児教育・保育の無償化」による新たなニーズの掘り起こしについては、令和2年度入所申込では、その傾向が顕著に現れている状況ではありません。新年度におきましては、白石議員からご提案のありました育休延長のための保留を望む方を除いた待機児童数は、0歳児と1歳児を中心に30人程度となる見込みであります。現在、2次募集の受付中(令和2年3月2日現在)であり最終調整をしているところですので、引き続き努力してまいりたいと考えております。

 

第2期子ども・子育て支援事業計画について
 

平成27年度以降、継続した待機児童対策により、「ハード面では一定の見通しが立ちつつあるものの、現状の待機児童の解消や新たなニーズに対応するためには、更なる施設整備を進めるとともに、既存資源の有効活用を促進することが必要」としております。このため、次期計画期間では民間保育園を1園整備するとともに、令和3年度の神足保育所の民間移管に伴う保育士の再配置により、公立4園の受入れ体制(512人)の拡充を図ることで、市全体としての受入れ増に努めてまいります。


保育士の確保について

 

各施設に対して、国の保育士確保プランや京都府の貸付事業等の情報を提供するとともに、京都府保育人材マッチング支援センターとの連携による就職フェアへの参加を積極的に呼びかけております。また、保育士の確保や就業の継続などにも繋がる処遇改善については、国の公定価格に包含されとぃる人件費とは別に、民間保育所等運営補助金の中で支援するとともに、年休取得や研修受講するための代替職員の配置に係る人件費については、国・府とともに、今後も継続して支援を行ってまいります。このほか、人材育成や保育の質を高めるための支援とともに、ICT活用による業務負担の軽減や保育士等定着支援など、保育士が安心して働ける環境整備について、次年度に具体的に向けた検討作業に入ってまいりたいと考えております。