ペアレントメンターについて伺いします。

改正発達障害者支援法において、発達障害者の家族への情報提供や、家族が互いに支え合うための活動の支援が新たに追加されました。

 ペアレントメンターとは、みずからも発達障害のあるお子さんの子育てを経験し、かつ相談支援に関して一定のトレーニングを受けた親を示します。日本ペアレントメンター協会によると、メンターは共感的なサポートを行い、地域資源についての情報を提供することができるといい、家族の支援に効果的であるといいます。

 発達障害や発達が気になるお子様の子育てをしている保護者には、親同士が悩みや不安を共感し合ったり、先輩の保護者からのアドバイス等を聞くことで気持ちが楽になったり、子育ての工夫を学んだり、地域の情報を得ることができたりと、ペアレントメンターの役割は大きいと認識しております。

 厚生労働省は地域生活支援事業の中でピアサポートなどの支援を充実させるとして、ペアレントメンターの育成などの普及を推進しています。本市においてもペアレントメンターのような、親同士が気軽に相談し、支え合う仕組みづくりを推進していくべきだと思いますが、見解を伺います

 

【答弁】

本市にはペアレントメンター事業は行っていない。子育て支援の一つとして、学童期の保護者に子育てスキルを学んでもらうための「前向き子育てプログラム」、初めて子育てをする母親を対象とした「親子の絆作りプログラム(ベビープログラム)」を実施し、子育ての知識や技術を伝えると共に、安心して子育てをしてもらえるよう、仲間づくりの働きかけなども行っています。また以前より乙訓圏域内には、障がい児を育てる保護者が作られた団体がいくつかあり、親同士の情報交換や経験者への相談などのネットワークを作っておられると聞いている。行政としても貴重なご意見をいただける場として懇談も行っている。引き続き、関係機関とも協力しながら家族への包括的な支援を進めると共に、地域生活支援事業としてのペアレントメンター事業についても調査研究していく。