2020年東京パラリンピック競技大会(平成322020)年8月25日~9月6日)まで3年となりました。 この大会を契機として、障害者への理解が一層進み、障害者が身近な地域においてスポーツに親しむことができる社会の実現に向けて、障害者スポーツの普及促進の取組が求められているところであります。

 障害者スポーツについては、平成232011)年8月に施行された「スポーツ基本法」において、障害者が自主的かつ積極的にスポーツを行えるよう、障害の種類及び程度に応じ必要な配慮をしつつ推進されなければならない、との基本理念が掲げられ、平成242012)年3月に文部科学大臣により策定された「スポーツ基本計画」において、障害等を問わず、広く人々がスポーツに参画できる環境を整備することが基本的な政策課題とされています。

そこでいくつか質問しました。


①障がい者スポーツの本市の現状、障がいの種類や程度に配慮した取組について


障がい者基本条例制定のためのワークショップにて


【市長答弁要約】
本市では、「長岡京市スポーツ推進計画」及び「第5次長岡京市障がい者(児)福祉基本計画」に基づき、スポーツを通した健康の維持向上や、障がいの有無にかかわらず、だれもがスポーツに親しめる機会の充実を目指して、障がい者スポーツ振興に取り組んでおります。市が運営に関わります主な行事として、毎年5月に長岡京市身体障がい者団体連合会主催の身体障がい者卓球バレー交流大会や京都府主催の障害者ふれあい広場「スポーツ・レクリエーションフェスティバル」が、10月には長岡京市身体障がい者団体連合会を中心に、ボランティア団体や市のスポーツ推進委員等で実行委員会を構成して運営する「障がい者スポーツフェスティバル」が、そして年に4回、乙訓2市1町のスポーツ施設で開催されている「乙訓障がい者スポーツ・レクリエーション広場」がございます。それぞれの行事には、初心者からベテランの方まで多くの市民が参加され、種目ごとに障がいの種類や特性に配慮された「卓球バレー」や「ボッチャ」、「フライングディスク」などの様々なスポーツに汗を流しておられます。
 また、競技スポーツの現状としましては、本市から全国レベルの大会に出場される選手もおられ、ここ数年の全国障害者スポーツ大会においては、「卓球バレー」、や「水泳」、「フライングディスク」などの種目で入賞を果たされています。

②障害者スポーツを推進し、スポーツを楽しむ機会を増やしていくための今後の取組について
【市長答弁要約】
長岡京市スポーツ推進計画では、障がいのある人が体を動かし、スポーツを楽しむ機会の確保と創出に向けて、障がい者スポーツフェスティバルなどの開催支援を掲げております。オリンピック・パラリンピック東京大会への機運の高まりを追い風に、本市としましても、障がい者スポーツに関する情報収集、情報発信に積極的に取り組み、障がい者スポーツへのさらなる理解と普及啓発に努めるとともに、障がいの種類や程度にかかわらず、だれもがスポーツを通じて共に汗を流し、楽しむ機会の創出に努めていきたいと考えております。


③障害者スポーツの指導員のさらなる拡充について
【市長答弁要約】
 障がい者スポーツの振興のため、本市スポーツ推進委員が1名、平成28年度に初級障がい者スポーツ指導員の資格を取得されています。また、障がい者スポーツに以前から積極的に取り組んでいただいている市民の方の中にも、指導員資格をお持ちの方が9名おられます。障がい者スポーツ指導員の資格につきましては、平成27年度より乙訓2市1町で毎年1人ずつ研修を受けており、今後とも引き続き受講いただき、乙訓地域全体で障がい者スポーツへの理解を深めてまいりたいと考えております。併せて、障がい者スポーツとしても普及しつつある卓球バレーにつきましては、乙訓スポーツ推進委員連絡協議会のスポーツ指導者研修で、推進委員が競技研修を行ったところであります。資格取得や研修、各種行事の実施を通じて得た知識や経験を活かしていただくことにより、競技指導や普及にもつながるものと考えております。今後も、(長岡京市スポーツす新計画にも掲げております、)障がい者と健常者が、同じ立場や目線でスポーツを楽しむ機会について引き続き検討を進めてまいりたいと考えております。