「藤枝市農商工連携・6次産業化ネットワーク」について説明を受け、庁舎及び議場を見学しました。

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 (藤枝市議会議長、素敵な方でした)

藤枝市は人口14万人で静岡県の中央に位置し静岡市の西側に隣接している。

面積は194k㎡、北部は中山間地域南部は平野が広がり市街地を形成している。

気候は、年平均気温が17度前後と温暖でしのぎやすく、降雪はほとんど無い。

昭和29年の市政施行当初は、田園都市的色彩が強く、農工商各産業の均衡のとれた都市づくりを目差し、市南部の適地に大手有力企業を誘致し、次いで県、市及び民間による大規模な宅地造成と並行し街路事業並びに駅前開発を行ってきた。

平成211月に岡部町と合併、同年6月には近隣に富士山静岡空港が開港、平成244月には新東名高速道路が開通し、新たな社会資本整備の推進により、大交流時代を迎え、いっそうの発展が期待できる。

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(サッカーが盛んであり、市内にある県立藤枝東高校は強豪である。)

視察概要 藤枝市農商工連携・6次産業化推進ネットワークについて

○藤枝市産業政策課の目的と手段の体系

最上位目的:市内の中小企業を成長させることで、藤枝の地域経済の元気を創造する。

(目標)(1)市内企業の育成強化 (2)産・学・公・民・金の連携強化 (3)市内の事業所増加

 

○企業活動を盛んにする社会的土壌の醸成

○エコノミックガーデニングの推進

○藤枝発の「食」による価値・魅力の増進

○地域産業による情報発信・販路開拓の推進

○地場産業の認知度向上の支援

○コーディネート機能の充実と強化

 

新たな「食」の開発と販売促進の支援

●農商工連携・6次産業化推進事業

●藤枝ブランド推進事業

●機能性の高い食品開発の促進

●フードスマイル推進事業

 

○農商工連携・6次産業化推進事業について

農商工連携促進法、6次化産業化法及び県農商工連携基金による事業に基づき藤枝市内でも事業化されてきたが、申請、採択にはハードルが高く、藤枝市の農林業者や事業所が取り組みやすい事業として、市長のトップダウンで実施したものである。

農商工連携促進法と6次化産業法については下記のとおりである。

・農商工連携・・その地域の特色ある農水産物、景観など、ながい歴史の中で培ってきた資源を有効に活用するため、農林漁業者と商工業者がお互いの「技術」「ノウハウ」を持ち寄って、新しい商品やサービスの開発・提供、販路の博大に取り組む活動である。

6次産業化法・・地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律

農林水産物等及び農山漁村に存在する土地・水その他の資源を有効に活用した農林水産業者等による事業の多角化及び高度化に関する施策並びに地域の農林水産物に関する施策を総合的に推進し、農林漁業等の振興を図り、食料自給率の向上に寄与するもの。

 

藤枝市における現在の取組状況

・平成2388日に藤枝市農商工連携・6次産業化推進ネットワークを設立

(1) 目的

「藤枝市農商工連携・6次産業化推進ネットワーク」による推進体制を構築し、地域の農林産業と食品産業をはじめとした様々な産業間連携の促進、地域のあらゆる資源を有効に結びつけた新たな商品、サービス、販路、地域ブランドの創出。

(2) 推進体制

藤枝市、農協、商工会議所、商工会が連携しネットワークの母体として、顧問・運営委員、審査部会を設置し、ネットワーク事業の運営行い、プロジェクトチームの構築と活動を支援する。

(3) 会員

設立の趣旨に賛同する企業・個人・団体とし、農林業者は市内の者に限る。

会費は無料とし、自らの経済活動の一環としてネットワークに参画し、自身による事業化を前提に他の会員とチームを組みプロジェクトに取り組む。

(4) ネットワーク事業

・交流連携強化事業

・スタートアップ支援事業(開発費補助 1/2補助 100万円上限、販路開拓補助 1/3補助 上限 50万円、専門家派遣 3回まで無料)

・ランクアップ支援(専門家派遣 3回まで無料)

・ネットワーク活動周知事業(ホームページ、広報誌、関係団体への働きかけ等)

○今後の課題

・採択したプロジェクトのフォローアップ

・より多くのプロジェクトの創出

・藤枝ブランド戦略事業との連携

 

 

長岡京市の「道の駅的」施設の基本構想にも大いに役立つ視察であったと思いますIMG_20170526_153352684.jpg