昨日の土曜日に「子ども議会」が開催されました。

定刻になると、議場に 「子ども議員」 が それぞれの 「一日議席」 に着座し、議長の 「只今から 「子ども議会」 を開会します。」 の開会宣言の下、にぎにぎしく議会が始まりました。子ども議会は本番さながら、議席には 「議員名」 を記した標柱が立てられ、答弁席には 市長はじめ関係部長が鎮座し、「各議員」 の質問に答えていました。

さすがに意欲をもって参加した子ども議員は、演壇に立っても堂々たるもの、それぞれの体験などを通じて多岐にわたる質問や提案をしていました。
 今回の議案では、防災や人権、バリアフリー、空き家対策やごみの減量、自然環境に関する内容が挙げられました。子ども議員はパネルを利用し、わかりやすく議題を説明していました。市長や理事者の答弁を熱心に聴き、発案が実現されるよう懸命に質問や提案をしました。  
自分たちの思いをのべる機会をつくること、このまちはこんなにいいところがあるという発見をすることは、子どもの視点での意見を長岡京市のまちづくりに活かすことの出発点になります

 

 

そして今日の日曜日は「長岡京市まちづくりシンポジウム」が開催されました。会場は満員で立っている人も多く見られ皆さんの関心の高さがうかがえました。私は特にパネリストの大熊久夫(埼玉大学特任教授)氏のお話に惹きつけられました。教授は最初に本市を第一印象として「とても住みやすい町」とおっしゃった。長岡京市を名前には聞いていたが、今まで一度も降りたことがない町、半日でほぼ主要なところが周れるコンパクトな町、二つの鉄道が通っており、利用できる近隣駅が4駅で、京都には10分大阪には20分という非常に恵まれた立地条件、町なかに人が多いことなど外から見た本市の魅力をお話しいただいた。しかし、これが「長岡京市の風景」だと印象に残るものがないという感想もいただいた。コンパクトシティと言われる中に西山の風景、市街地、病院、公共施設などそろっている。これからこれらの再編成を手掛けていくのであるが、守っていかなければならないもの、変わっていかなければならないものがある。箱庭的に残していくことには違和感を感じる。本市では平成42年度の人口を8万人と設定し、「都市活力が保たれた『選ばれるまち』をまちづくりの方針」としている

 景観条例や立地適正化計画はそもそもなんのためにあるのか、ということを思い返すことは重要である。子どもたちの将来を思うとき、大熊教授がご指摘くださった「長岡京市の風景」を考えることは民主主義を育てていくということではないだろうか。このまちを誇りに思う、残すべきものを残していきたいとみんなが思うことが大切である。庁舎建て替えの計画も今後議会でも検討していくことになるが、高層建築に対しては景観を守るという観点からも考えていかなければならない。環境をしっかり守っていくことが、若い世帯に選ばれるまちにもなり、このまちが活気に溢れ、また定住、雇用の場を確保することが、まちづくりの目的になるのではないだろうか。50年後の長岡京市

がどうあるのか、世代を超えていまみんなで考えるときである