Nゲージですら小半径で走らせるのだから、Oならよりその必要がある。
20年位前のTMSには、メーカーの記念品で売られたOJゲージ(1/45、24mm)の8620形蒸気機関車を、なんと半径460mm(実物だと半径20.7m)で走れるよう自力で改造された方の記事がある。
勿論その方の技術力は半端ないからそういうことができるのだが。
OJは狭軌、Oは標準軌というわけだが、実はカーブを制約するのは軌間ではなく軸距だという。
だから箱根の登山電車は標準軌で半径30mを回るし、逆に狭軌のJR電車は急曲線にはあまり向かないし、小田急ロマンスカーも勾配がなくとも箱根湯本の先へは入りようがない。
8620の実物は、動輪の第1軸が先輪とリンクして横動し、規格で決められた半径100mより数段急な半径80mをクリアする。しかし模型としてはこれではまだ足りないのだ。
手持ちのNゲージの9600とC56は、いずれも半径177mmの線路を通る。これはOゲージなら590mm、実物の26.55mにあたる。
C56はメーカーの思い入れが強いのであろう、具体的手法は違うが、先の8620と結果似た技法を使って、急カーブに対応できるように作ってあるのだ。
どちらも動輪3軸の機関車だが、真ん中の第2軸が横へ逃げられるようにできている。
OJでは特殊なリンクまで作って対処されたと記事にあるが、Nでそんなリンクなど入れるのは無理(まるでスイスの時計になる)。
単純に、一定程度横道を許すようにしてあるだけである。
しかしどちらの方法をとっても、バーサインという、高等数学の算式が使えないと、ロッドの寸法が決められない。ただし雑誌にはその算式があるので、三角関数を応用すればできる。
具体的な計算自体はPCの関数電卓機能を使い、算式を起こせばとりあえず何とかなる。
湘南電車マスク然り、この急曲線SL然り、サインコサインタンジェント、の少し先が必要なようである。
だから復習(というより再履修)が要るのである。