この週に入ってから、ワタシは仕事がとても忙しかった。あせる

週半ばに日帰り出張が二日続き、明けた金曜日はたまった仕事を片付けるべく、朝からずっと仕事をしていた。オットは時間があるようで、前日に自分で作ったシチューを煮返している(出張の二日間は、自分で食事を作って食べていた)。

そして午前11時半頃にワタシの傍らに来て何か言いたそうにしている。

なに?」と聞くと

ごはん飯を炊いてくれ」と言うオット。

ワタシが、カリカリとてんぱっているのは、見たらわかりそうなものだが。

今すぐでないとダメ? やっている仕事、どうしても昼には仕上げなきゃいけないのよ。それから、今夜は丼にしようと思ってるんだけど

だったら、米を研いでおくから。何合いる?

じゃぁ三合お願い」

そう言うと、オットは台所へ行って米を研いでいた。

(我が家は、あまり米を食べない家である。特に昼間は麺類で済ますことが多く、寿司や丼などご飯が主体となるメニュー以外でご飯を炊くことはない。そのため炊飯器がなく、ご飯は土鍋で炊いている)


しばらくして、オットが炊いてくれたかな?と思いながら予想以上に仕事の時計時間がかかってしまったので、そのまま机に向かっていたワタシ。午後1時を回って、オットは2階へ上がってきて、そのまま寝室に入って寝てしまった。だから「もう食べなくても良くなったのかな? まあいいか」と、仕事を続けていたらインターホンの音がする。出て行くと、ぜんぜん予期しなかったお客様。

もう何年も会っていない中学時代の同級生が二人、立っていた。「この間、たまたまイベントでご主人に会って。今日はこの近くまで来たから、ついでに寄ってみたの」


うわぁ~よりによっってこんな忙しいときに寒い・・・・とは思ったけれど追い返すわけにもいかず、20分ほど話す。同級生が帰った後も、オットは起きてくる気配がないのでそのまま仕事を仕上げ、すぐ近くにある発注先まで届ける。そして次の仕事に取りかかった。

この日は幾つも仕事があったのだ。当然、食事する間もなく机に向かう。

しばらくすると、オットが起き出してきた。午後4時前ぐらいだったと思う。

ワタシには目もくれず、台所へ降りていった。どうやらカップラーメンを作り、ビールビールで流しこんでいるような気配。3回ほどプルトップを開ける音がしていた。


それからしばらくして、台所で妙な音がする。


カシャーン、カチャカチャッ、ガシャーン・・・・・


5分ほどそんな音が続いた。胸騒ぎがして降りていくと、オットは食器棚の扉を開け、食器を一枚ずつ取り出しては、掃き出し窓から庭へ放り投げていた。ガーン

庭には二羽ニワトリ、ではない。

庭には茶碗の破片がたっぷりと散乱していた。

この写真は、翌日にハハがあらかた片付けてくれた後に撮ったんだけど、小石が見えないぐらい破片が散らばっていた。推定20枚ぐらいは皿や茶碗を割っていたと思う。


夜明けはいつ? ~うつ病夫との日々-割れ茶碗



オットの顔を見ると、完全に目がイッている。

何をしているの

オレが自分から飯を食いたいって言うのは滅多にないことなのに、そんなささやかな願いも聞いてもらえないのかよ。お前に手を出すのはガマンして堪えてきたけれど、こんな食器は割ってやる爆弾

食器棚から取り出したお皿をまた庭へ投げて、オットはそう言った。







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