ちょっとアメンバ限定を追記しました。
翌日、ワタシは朝早めに出る仕事があり、オットが散歩へ行っている間に出かけた。
そしてここしばらくのもやもやをリフレッシュしたいなと、仕事が終わった後でちょっと美術館へ行ってこようと思っていた。この前、ドタキャンしてしまった友だちに連絡すると、運が良いことに彼女もこの日はオフとのこと。だから美術館へ行った帰りに待ち合わせ、食事をして帰ってきた。
もちろん、オットには内緒である。あくまでも仕事で遅くなるということにしておいた。
はぁ~~~~開放感。
内緒で出かけねばならないのはうんざりだが、とりあえず出かけた者勝ち。友だちにも愚痴を聞いてもらい、10時半頃に帰宅した。
オットはすでに寝ていた。テーブルの上には食事の用意がしてあったが、自分で作ったのに手をつけず、スナック菓子で酒を飲んで寝たらしい。犬を獣医さんにも連れて行ってくれたようで、機嫌は少し回復しているようである。
明くる日も、自分の仕事仲間が来宅予定になっていたようで、仲間が来たときは数日前の不機嫌など感じさせない笑顔で出迎え、楽しそうに話をしていた。おまけにこの日は、昼食まで作ってくれる。そして夜は食事の支度をしていると自分からテレビを点け、食べながら見ていた。
ここから一週間ほどは、上機嫌ではないがなんとか持ち直した・・・と言ったふうで、自分の用事をしたり犬の面倒をみたりしていた。その間、
バイクでふらっと出かけていったり。
テレビを自分で点けておいて、どんよりして「上で見ろ」とすぐ寝てしまったり。
しかし、ワタシが手間をかけて美味しくできた料理を、さもまずそうにイヤそうに食べたり。
ちょっとでも食事の支度が遅れると、カップ麺を酒で流しこんでさっさと寝てしまったり。
ワタシが「明日は早朝から出張だし、たいへん」と言うと
「いいじゃないか、お前はこのあいだ遊んできたんだからな」
と、2週間前に家を空けたことをいやみったらしく言う。
自分が感心のあることは喋るけれど、それ以外のことには返事もしない。
そしてワタシが日帰り出張の日は、午後8時頃戻ると、夕食の支度をしてあった。こういうときは「美味しい」と言って食べなければまた機嫌が悪くなるので、すぐ食べられるように買ってきたものを仕舞いこみ、ありがたくいただく。この日もテレビを点けてくれたのは良いのだが、ワタシが見たい番組ではない。もちろん、自分が見たい番組でもないらしい。とにかく「オレはお前にテレビを点けて見せてやってる」ということをアピールしたいようである。ここでチャンネルを変えたら、きっと機嫌が悪くなるのだろうから、黙ってたけれど。
こうして一週間ほどをやり過ごした日。
オットはまたもや落ちていて、ある書類をワタシに見せる。何?と思ってみれば、見積もりだった。試作品を作ってもらったところの本製作の見積もりが、サンプルより高かったらしい。
「どうしてこんなに高いんだよっ。サンプルはボランティアみたいなものだから安くしておいたけれど、仕事として受けるならこれぐらい掛かるって言われたんだよ」
「だったら、他所にも見積もりを頼めばいいじゃない」
「今まで世話になってるんだから、そんなことできないだろ」
「発注するしないは別として、値下げの交渉材料に見積もってもらえればいいんじゃないの?」
オットは応えず、無言のまま眠剤を飲み、布団をかぶって寝る。
そんなの、ワタシのせいじゃないじゃん。ビジネスとして当然のことを言っただけなのに。
翌日は朝に起きたんだけれど、前日から丸半日は寝ていた。起きてからは機嫌は上向きになり、普通に過ごしてくれてホッとした。
さらにこの次の日、ワタシはとある集まりに出かけることになっていたからだ。友だちがあることで開いてくれた食事会。1ヵ月前から決まっていたことだけど、ごたごたしていたので出かけられるかどうかハラハラだったが、オットは持ち直していたので出かける。そしてとても楽しい時間を過ごし、夕方帰ってきたときもオットの状態が落ちていないのでヤレヤレと言ったところだった。
それから4日間も、ごく平常な状態。昼ご飯を作ってくれたり、ワタシが遅くまで仕事をしていると夕食の支度をしてくれたりもしていた。
それで気を抜いたのが、悪かった・・・・・