この“イヤミ”とは・・・先月、オットが趣味へ出かけたときに遅かったので、『ついでにソープへ寄ってきたんじゃない』と冗談で言ったことである。それを反芻しているのだ。
もうずいぶん前の話なのに、先週も切り札として出してきたよなぁ。
またそれを理由に、ワタシのせいにするのか。そもそも午前中は犬を洗い、バイクのエンジンをかけたのは夕方。そんな時間から、行けるはずもないのに。
「しんどけりゃ、無理に犬をお風呂に入れたりしなきゃいいのに。趣味だって、行きたいなら朝から出れば良かったじゃない。先週も朝方は『行こうかどうしようか迷ってる』って言いながら、結局は行かないで、『ワタシにイヤミを言われるからやめた』って言ったでしょ。第一、ワタシがいない間に行けばいいのよ、誰にも気兼ねなく行けるんだから」
「だからずっとしんどかったって言ってるだろ。それに趣味は週末でないと、誰も集まってないんだよ」
「しんどかったなら、趣味に行く元気もないんじゃないの」
つい、意地悪なことを突っこんでしまうワタシ。
「違うっ。しんどいから気晴らしをしようと思っていたのに、お前がイヤミを言うから・・・」
らちが開かない
「あのさ。そういうのって、自分がやろうと思いながらできなかった後悔とか後ろめたい気持ちのようなものを、人のせいにしてるんだと思うよ」
「『ワタシは悪くない』って言いたいのかよっ。ああ、もうたくさんだ。お前の『ワタシが、ワタシが』っていう言いぐさは」
「だれも『ワタシがワタシが』って主張してないでしょ」
「だけどお前の言い方は、自分は悪くないって言いたいんだろう。だったらオレが悪いのかよ」
こういうパターンになると、まず解決しない。話がかみ合わないからだ。
なにかにつけ、オットは自分ができなかったことをワタシのせいにする。『ワタシがワタシが』じゃない。『お前がお前が』なのだ。でも、それを自分では気付いてないのだろう
「とにかくオレはしんどいんだっ。しんどいときはそっとしておいてやろうという気がないのか、お前は。もうお前の主張なんか聞きたくないっ」
オットはまた2階へ上がってしまった。そして布団に寝っ転がる。
追いかけて
「ワタシがいつ自分の我だけを主張した?」
と聞いたんだけど、ま、端から明快な答えは期待していなかった。
「ワタシが帰ってきたときからずっとあんたは機嫌が悪かったよね。つまりはワタシが帰ってこないほうが良かったんだよね。ワタシがいなけりゃ、趣味でもソープでもヘルスでも好きなように行けたんだろうしさ」
ワタシも頭に来ているので、イヤミたっぷりだな、これは
「オレはそんなこと言ってないだろっ」
結局
「ほっといてくれ。うるさいっ」
オットは布団をかぶってしまい、これで終了
ああ、本当に、帰ってこなけりゃよかった。
明日からの仕事さえなけりゃ、失踪したかったよ
よろしければ最後にポチッとお願いね