2024年1月30日(火)10:00〜11:30

「しあわせな読み聞かせ がんばらない多読」主催の、英語絵本リーディング・サークル Willy-Nilly が開催されました。

 

今回の絵本は Leo Lionni著 "Frederick"

 

 

 

 


 

たとえ英語絵本に興味がなくても、Leo Lionniという名前を知らなくても、おそらくこの絵本の表紙の絵は知ってる、"スイミー" は小学校の国語の教科書で読んだという方も多いのではないでしょうか。

 

今回取り上げた "Frederick" も、多くの子どもたちから人気のある有名な作品です。

 

主人公のFrederickは、他のネズミたちが一生懸命働いてるのに、1匹だけ何もせずじ〜っと座り込んで動きません。傍目からはただぼーっとしているようにしか見えないのですが、本人は「働いてる」と言うのです。

 

ちょっと、イソップ寓話の『アリとキリギリス』を思い浮かべてしまいますよね?

イソップでは、働かなかったキリギリスはあとで痛い目にあいますが、この絵本はどうでしょう?

 

ブレイクアウトルームに分かれてのおしゃべりの中でも、イソップ寓話との対比から、

・"生産性"ってなんなんだろう?

・"インクルーシブ"ってなんなんだろう?

といった問いが生まれ、深〜い話し合いに発展していったグループもあったようです。

 

私のグループでは、ネズミたちが思い浮かべた色の大きさや形、割合が、それぞれ異なっていることに注目したり、「フレデリックは、なぜこの3つを集めたんだろう?」と理由を考えてみたり、「ネズミってグレーなのかな?」「この絵本のネズミって、目の動きはあるけど、ヒゲも歯も描かれてないね」と、Googleで画像検索して確認したりしました。

 

メインルームに戻ってからの各グループからの報告の中で私が1番印象に残ったのは、

「"しっぽ"が立っているかどうかで、感情の動きや生命力の状態がわかる」

というもの。

わたしのグループでも、さんざんネズミの色や歯やヒゲは見ていたのに、しっぽには気付かなかった!いやー、まさか、しっぽでこんなに表現できるなんて。しっぽ大事ですね!

 

そして、司会のおりひめさんの締めくくりの言葉がとっても素敵でした。

「みんなが、ひとりひとり、自分のしっぽを立てていけばいいんじゃないかな」

 

Willy-Nillyで皆さんと沢山おしゃべりしたら、心も身体もポカポカあたたかくなりました。

もしも私にしっぽがあったら、きっと、ピン!とまっすぐ元気に立ってますね。

 

さてさて、暦の上では立春とはいえ、まだまだ寒さが続きますが、みなさま、どうかお身体を大切にしてお過ごしくださいませ。

 

次回のWilly-Nillyは、GW明け頃になりそうです。

日程が決まり次第ご案内しますので、のんびりお待ちください。

 


 

         文: MIKI

                         北海道函館市