我ら不快な隣人 統一協会から「救出」されたある女性信者の悲劇  米本和広 | 椅子に座ったねごと

椅子に座ったねごと

管理人tadによる映画や読んだ本の感想
手に入れた物の感想など、その時々を徒然なるままに書き込みます

我らの不快な隣人―統一教会から「救出」されたある女性信者の悲劇/情報センター出版局
¥1,680
Amazon.co.jp


統一教会信者の家族が、脱会させるために拉致監禁していた。
その拉致監禁された人が後にPTSDで悩んでいるという内容。

一般化していいのか分かりませんが、統一教会から脱会させるために、教会の牧師が家族親族一丸となって、説得をする事を奨励していると。
その一貫として、統一教会の影響がなるべく及ばない様、その信者となった家族を外界から遮断して説得すると。

全く知らなかったので、非常にショックな内容でした。
なんとなくですが、統一教会に限らず、ほかの所謂カルト宗教から抜けさせる為の方法としてあるんだろうなと思います。

筆者は、拉致監禁された信者、もしくは元信者の立場から、その結果、心を病むという問題になっているから止めるべきだと問題提起しています。

この問題提起はそれはそれで分かる。
けれど、突然家族が、統一教会を始めとするカルト宗教と呼ばれている宗教に信仰を持ったと知った時に、家族は止めさせる為にどんな事でもするだろうなとも思う。

多分、拉致監禁によって、普通に脱会して、その後普通の生活に戻った人も居るんだろうから、なんとも言いがたい。

読み終わった後、何とも不安定な気持ちを持ちました。



昨日の日経に、オウム真理教(いまはアレフだったっけ)に若い人の入信が増えていると記事がありました。
報道されない所で、家族による拉致監禁と説得が行われているのかもしれませんね。