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 ガイヤーは、文明を持つ惑星に送られるので、古代の遺跡に擬態したメンテナンス・カプセルに入れられた。それはニカブのような服を着て、紋章が彫られた額当てを着けて杖を持った老賢者の像のようであった。

 自宅に帰ったイデアはメンテナンス・カプセルのカタログを見て、五神ロボが入るメンテナンス・カプセルスを選んでいた。フィンクスが入れるメンテナンス・カプセルは、ギシン星の、ある観光地で売られている縁起物がモデルであった。嘗てその地方を治めていた王は、斜截四角柱型の、背が低い側面が正面である冑を被っていて、国民達の願いを聞いていたので、彼が玉座に着いた姿を模った人形の胸に、持ち主の名前を書いて家に飾ると願いが叶うと言われていた。イデアは机の引き出しから玩具のスタンプを出して来た。その頃、子供達の間で秘密の文字を書く事が流行っていたので、双子が生まれた後買って来たのだった。それはダイヤルを回すと中でベルトが回って、数十種類の文字を押す事が出来た。イデアは名前を書く欄に〝スフィンクス〟と書いた。
〈地球に駐在している者もいるが、大人の人は普通この文字は読めないだろう〉
 イデアはそう自分に言い聞かせた。
 ウラヌスが入るメンテナンス・カプセルは尖塔型氷山に似ていたが、タイタン、シン、そしてラーが入るメンテナンス・カプセルは、自然物に似せた型のがカタログに無かったので、神像に似せたのを選んだ。