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 ナベシーマの元に、49番艦に乗れという通知が届いた。そこでナベシーマは49番艦に乗った。そしてギロン艦隊は飛び立った。ナベシーマは、完成したダルマックを見て思わず声を上げた。
 「な、何ですかこれは!?」
 出来上がったダルマックは、手足が骨だけであった。上肢は上腕骨、橈骨、尺骨の三本で出来ていたが、下肢は大腿骨と脛骨の二本だけで、腓骨が無かった。ナベシーマはキールに問い合わせようとした。すると見知らぬ者がモニターに現れて言った。
 「キール科学開発長官は亡くなられたので、私が後を継いで科学開発長官に就任した。何か用か」
 ナベシーマはダルマックが設計とは違う姿である事を言った。すると新科学開発長官は答えた。
 「予算が足りないのだ。君の艦のダルマック以外にも、48番艦のギガンがあるし、50番艦のバグスターに至っては三機作られているのだ。ガイヤーに脳波攪乱光線を当てて袋抱きにすれば勝てるのだろう。格闘は必要無いかも知れない」
 ナベシーマは、力無く頷きながら答えた。
 「確かに勝てます・・・」
 その時、ガイヤーが向かって来たという報告があった。49番艦からダルマックが出撃して、ガイヤーに脳波攪乱光線を当てた。
 タケルは「ゴッドマーズ!」と叫んだが、五神ロボは動かなかった。しかしその時、彼方から発射されたビームがダルマックを吹き飛ばした。そのビームを撃ったのはフローレが乗る帆船型のフロンティア号であった。ダルマックは対ビームコーティングのお陰でダメージは無かったが、脳波攪乱光線から解放されたガイヤーが六神合体してゴッドマーズになった。ゴッドマーズはゴッドファイヤーを発射したが、ダルマックには利かなかった。そしてゴッドマーズはマーズ・フラッシュという剣を持ってダルマックに向かって行った。
 「ファイナル・ゴッドマーズ!」
 タケルが叫ぶと、ゴッドマーズはダルマックを真っ二つに切った。
 それを見たナベシーマは、宇宙船を奪って逃亡した。

 キール科学開発長官は、六神合体ゴッドマーズの47話で、ギロン総統と共に脱出する途中で、通路が爆発して死亡しました。
 ギガンは48話に出る敵ロボットで、バグスターは50話に出る敵ロボットです。


 銀河旋風ブライガーは、ゴッドマーズとは全く関係が無いアニメですけど、ブライガーのOPに出るロボットが、ナベシーマ1号という名前なのがアニメージュという雑誌に載ってました。ぼくはブライガーの書籍は買ってないので、それ以外の敵ロボットの名前は知らないです。