前<< 英語 >>次

 ある日、巨大なコモントルペド型の飛行物体が現れた。コモントルペドとは、シビレエイの仲間の生物であるが、その物体は、本物のコモントルペドとは違っていて、丸く膨らんでいた。そしてそれは、額に、カエルの頭蓋骨のようなオーナメントが付いていた。その名はギガントルペドであった。ギガントルペドは、口がビーム砲で、鰓穴がインテークであった。ギガントルペドは、地球の戦車や戦闘機を撃ち落した。そこでセレニタは「レナクァホー!」と叫んで崖から跳び降りた。するとレナクァホが飛んで来てセレニタを跳ね飛ばした。そしてセレニタは紐をレナクァホに向けて投げた。紐はレナクァホに巻き付くと、ピンと貼ってセレニタを引っ張った。セレニタは引っ張られて飛んで、操縦席の中に落ちた。レナクァホはギガントルペドに向けてミサイルを発射したが、ダメージは無かった。ギガントルペドは、口からビームを発射して、レナクァホはそれを避けた。セレニタが「ラナー!」と叫ぶと、レラクァホはウエボに変形して、ブストとガルバニと合体してラナになった。セレニタは「フルーレ!」と叫んだ。するとラナが口を開いて、舌がラナ・エクステンドーを持って口から出て、ラナの手にそのエクステンド棒を手渡して、口の中に引っ込んだ。そしてエクステンドーが延びて、先端の穴から陽電子を噴き出して、光の玉を形成してポジトロン・フルーレになった。カエサルが「あの敵は大きいから切った方が良い」と言った。するとセレニタは「ヒート・サーブル!」と叫んだ。すると先端からの陽電子の噴出が止まって、光の玉が消えると、刃が発熱して光って、ヒート・サーブルになった。そこでラナはヒート・サーブルを両手で持ってジャンプして、ギガントルペドに飛び掛って真っ二つに切った。二つに切られたギガントルペドの中では、一体の、カエルのロボットが座っていた。額の、カエルの頭蓋骨に似たオーナメントは、そのロボットの頭部であった。そのロボットは、ギガントルーパーという名前のラナであり、全身がオレンジで、カエルの骨に似た形のプロテクターを着けていた。目は真っ赤であり、腹部の中央には、赤いコクピットハッチがあって、その両隣りには、ピンク色のビーム発射口があった。ギガントルーパーは立ち上がると、ギガントルペドの外に飛び出した。ギガントルーパーは、手足が同じ形で、肘及び膝から生えた可動する棒に、オタマジャクシ型の推進装置があり、指先からビームを発射した。背中からも、二本の可動する棒が生えていて、オタマジャクシ型の推進装置が付いていた。そして鼻の穴もビーム砲であり、首の切断面の周囲に、六つのロケットがあった。ギガントルーパーは、頭部と胴体と四肢の、六つのパーツに分かれて飛んで、全方向から、ラナに向けてビームを発射した。ラナは空中では動けないので、セレニタは「武装ーっ! カブトシロアゴーーー!」と叫んだ。すると鎧のパーツが飛んで来て、ラナに装着されて、鎧を着たラナ 、即ちラナ・コン・アルマドゥラになった。ラナ・コン・アルマドゥラは、鎧に付いているロケットを噴射して、空中で、六つに分離したギガントルーパーと戦い始めた。カエサルは、ギガントルーパーの頭部が、ビームを四回撃ったら胴体と合体してから再び分離していて、手足はビームを二回撃ったら胴体に合体してから、再び分離している事に気が付いた。そして「あれは我々が開発したスケルピオンを改造した機体だ。頭部が次にビームを発射したら、胴体と合体するはずだ」と言った。その後、カエサルが言った通りに、頭部がビームを発射してから、胴体の所に戻り始めた。そして頭と胴体が合体した瞬間に、ラナ・コン・アルマドゥラは、ギガントルーパーを狙い撃ちにして倒した。当時に、手足もコントロールが無くなって、落ちて行った。

 

 それから、巨大な風呂桶型ロボット が空中に現れた。それはアフロディーテという名であった。操縦士 は裸であり、操縦席も風呂桶の形をしていた。操縦士は「9年前、我々はプレイアデス星団を征服出来なかった。しかし地球は今我々の支配下になるだろう。我々はプレイアデス人の傭兵とは違う」と言った。アフロディーテはシャワーからお湯を吹き出した。カエサルがセレニタに「あの風呂桶はアフロディーテだ。浴槽を空にしたら炉が過熱して爆発するだろう」と言った。ラナ・コン・アルマドゥラはアフロディーテに近づこうとした。その時アフロディーテがお湯を発射した。ラナ・コン・アルマドゥラはお湯を避けた。アフロディーテのパイロットは「海も無く雨も降らない星で産まれたカエルはまだ水が嫌いか。カエルの癖にわははは」と言って笑った。ラナ・コン・アルマドゥラは再びアフロディーテに近づこうとした。アフロディーテはまたお湯を発射した。ラナ・コン・アルマドゥラはそれを避けると、飛んで逃げた。アフロディーテのパイロットは「はははこの地球という星は雨が降るらしいぞ。悪い星に来たな」と言った。ラナ・コン・アルマドゥラはアフロディーテに接近しようとしたが、アフロディーテがシャワーをラナ・コン・アルマドゥラにかけた。すると水圧でハッチが開いたが、セレニタは急いでハッチを閉じた。アフロディーテの操縦士はセレニタの銀のサークレットを見ると「奴はプレイアデス星団の王子だ! プレイアデスの王は我々を騙し討ちにした! 王は星を引き渡し、我々が着陸したと同時に星を爆発させた! そして我々は大きな被害を被ったんだ!」と叫んだ。セレニタが「バルカーン!」と叫ぶと、ラナ・コン・アルマドゥラはバルカン砲を発射して、アフロディーテの浴槽に無数の穴を開けた。そしてその穴からお湯がこぼれ始めた。すると炉が過熱して、操縦席では警報音が鳴り始めた。操縦士は「風呂の空焚きはNGだ!」と叫んだ。そしてアフロディーテはラナ・コン・アルマドゥラに体当たりをして転ばすと、その上で弾み始めた。そしてラナ・コン・アルマドゥラの鎧は皆壊れた。アフロディーテの操縦士は「私が爆死するのが先か、奴が圧死するのが先か」と叫んだ。そしてアフロディーテは空中で爆発した。

 今回出したギガントルペドとギガントルーパーは、アルヴァトーレとアルヴァアロンがモデルです。ただ、アルヴァアロンは余り個性が無いので、ジオングの真似をしてバラバラにしました。トルペドとは、一人乗りの小型の潜水艦の事だと思っていたけど、辞書で綴りを調べた時に、実は「魚雷」や「エイ」の事だと知って、ギガントルペドは、シビレエイをモデルにしました。ギガントルーパーは、スケルピョンがモデルです。日本語の漫画では、風呂男はどうやってセレニタのサークレットが見えたのかが不明ですので、英訳する際にハッチが水圧で開くという文を書き足しました。日本語の漫画を描いた時、風呂や温泉の神様が見つからなかったので、アフロディーテをもじってオフロディーテにしましたが、英訳する時に、美の女神なら風呂は好きだろうと思ってアフロディーテに変えました。