コピペ
ソフトボール女子日本代表がVR(仮想現実)を駆使し、金メダルを狙う。日本ソフトボール協会は3大会ぶりに競技復帰する来年の東京五輪に向け、2017年からNTTコミュニケーション科学基礎研究所の柏野多様脳特別研究室と共同実験を行っている。海外勢の投球を再現して体感。新型コロナウイルスの感染拡大で大会が1年延期され、失われた国際試合の機会をカバーする対策としても期待される。
投手は球質解析で技術向上を狙う。高性能カメラで回転数や回転軸を正確に測定。三上さんは、「投球している動画と、回転数や回転軸の情報をセットで見ることで、自分の感覚と照らし合わすことができる」と言う。
上野由岐子投手(38)=ビックカメラ高崎=はデータで自分の投球を客観的に見て約2時間、山口さんと話し合った。持ち球の1つのシュートもコースによって微妙に変化を付けている効果が数字で証明された。より特長を生かした戦略的な配球につなげられそうだ。
共同実験を始めた当初は測定やデータに懐疑的な選手もいた中、研究員が選手の要望に応え、信頼関係を育んできた。代表を陰で支え、金メダルという同じ夢を追う。
