H25年12月4日(水)一般質問

◎個性あるまちづくり

【質問】

 八王子市の地場産業の活性化という意味でお十夜についてお伺いします。

 お十夜は昭和37年に大善寺が移転をしてから、この大横町のお十夜がなくなったと聞いる。移転の理由として、国道16号線の拡幅や区画整理が理由と言われており、行政に協力をした結果、地域の民俗行事が消えてしまったという結果は大変寂しいものであります。

 大善寺も大谷町に移転をした昭和37年にお十夜を行われたようですが、今まで大横町で行われたお十夜とは人出が違ったようであり、それを最後に中断したようであります。しかし、今でも八王子のお十夜の知名度は高く、60歳を超える方々に聞くと楽しみの一つであったとのことであります。

 そこで、お十夜の復活についての期待やお気持ちを石森市長にお伺いします。

【答弁】

お十夜は、関東三大十夜法要の一つに挙げられている。八王子のお十夜については、300年の歴史を持つ法要として過去には関東近県から多くの参拝者などが集まり、賑わったことから、当時のようなお十夜の復活を待ち望む声がこれまで数多くあったというふうには聞いています。そのような中、平成23年大善寺の関係者を初め有志の方々の御尽力によって50年ぶりにお十夜が復活し、ことしで3回目を迎えています。この八王子のお十夜への来訪者も年々ふえてきていることから、今後本市を代表する伝統あるまつりへと成長することを期待している。




【質問】

 大善寺のお十夜の念仏ですが、天正18年6月の落城で戦死した人の供養のため、天正19年に始められたと資料には書いてあります。その後、お十夜は八王子宿を初めにして近郊にわたりお十夜信仰と法会、縁日が一体化される中で、鎌倉光明寺と双肩に評されるまでに発展を見せておりました。当時、大善寺のお十夜には、八王子ばかりでなく埼玉や山梨、神奈川と関東の名物になり、1013日から3日間、関東近県の善男善女を集め、そのにぎわいは大変なものであったと書かれております。お十夜は八王子周辺の仏教行事ではなく、一つの地域の民俗行事として定着をしていたものであり、ほかから訪れた人たちに好感を与え、また訪れてみようということになれば、商業の振興、観光にも役立つものと考えます。

 まず、まちの表情づくりであります。今回の大善寺お十夜のパンフレットを見ますと、後援の中に八王子市とあります。さきにも述べたように、昔は関東近県より八王子のお十夜に行くぞということがありました。また八王子は八王子駅が一つの顔というならば、このお十夜を八王子市のまちづくりの表情の一つにしたらと考えますがいかがお考えでしょうか、お答えください。

【答弁】

個性あるまちづくりに向けたお十夜の活用についての御質問ですが、大善寺のお十夜としての歴史も深く、かつては埼玉や神奈川など関東近郊から多くの人が集う、いわば民俗行事としてにぎわっていたことから、このお十夜の復活は観光資源の一つになると考えております。

 市といたしましては、ホームページや観光パンフレットも積極的に活用し、装いを新たにしたこのお十夜が本市のまちづくりの表情の一つになり、賑わいですとか、あるいは地域の活性化の資源になるよう市内外のPRに努めていきます。




【質問】 

やる気を起こす地域開発であります。

 地域づくりはみんなで歴史をつくろうという試みであります。住んでいる人々が若者も高齢者もそれぞれの持ち味を十分に生かし、充実した生活を送りながら地域全体の発展に参加することが後の歴史をつくることになります。地域づくりは人間によって始まり、人間に終わる。それは何のためにするのかといえば、人間の幸せのためであります。開発が目的ではなくて、究極的に人間の幸せを高める手段であると考えるからであります。そこには物質的だけではなく、精神的にもお互いにいたわり、譲り合う心、協同心といった、つまり物心両面で豊かになることが必要であります。やる気を出さなければいかなるプロジェクトも中途半端なものに終わり、実現ができないのであります。

 よく企業は人なりと言われますが、地域づくりも国づくりも最終の決め手は人であります。今、本市は計画を立て、あらゆる面に手を出して仕事をしていす。その中の一つとしてただ補助金を出し交付すればよいというのは行政側のひとり歩きではないかと思います。また、本当にやる気を出せる姿勢になっているのか。助成金を出しているが、本当に有効に使われているのか。そういったことを気をつけなければなりません。自主活動を十分にしない団体には金は出さない。金を出すときは創意工夫の努力賞として報奨するといった態度が必要なのであります。

 そこで、先ほどからお話ししているお十夜の実行委員会のようなやる気のある団体を十分に考慮し、本市もやる気を出し、その団体から願いがあれば補助金を出すという決断をしてもよいのではないかと考えますがいかがでしょうか、お答えください。

【答弁】

お祭りなどに対する補助についてお答えいたします。

 市内では多くのお祭りなどのイベントが行われております。補助金の御要望をいただいたお祭りなどにつきましては、個々にその必要性、効果等を判断し、必要な支援を行っているところです。