Catch at straws -2ページ目

Catch at straws

日々、感じたことを書いていきます。
映画、本、落語…etc作品紹介もしております。

嫁からの提案で、カンヌ審査員賞をとった話題の新作を一人で観てきました~!

いやぁ良かった。泣けました。
派手な演出は一切無く、ジワジワと泣かされます。

あらすじはご存知の通り、子供が実の子で無いことが判明した夫婦の物語。

 エリートサラリーマンの野々宮良多は美人の奥さんと6歳の息子と三人でスカイツリーが見える高級マンション住まい。
 英才教育は徹底しているが、六年間ずっと仕事にかかりきりで父と子供の時間はほとんど持てていなかった。

 ある日病院から連絡があり、なんと自分達が育ててきた息子は他人の子供だった事が判明。自分の実の子は電気屋の夫婦が育てていた。
 
 事実を明かすのは、後に延ばせば延ばすほど辛くなる。早い段階で子供を交換した方が良いという病院の薦め。
受け入れられない2家族。当然です。
とりあえず家族の交流を増やしてみることに。

六年の絆か、血縁か?
2つの家族が出す答えは??


張り裂けそうな母の気持ち…。
息子の一途な父への想い…後半は男の方が泣ける展開です。
看護師の息子と良多のシーン、良かった~!
「そして父になる」という題名は最後の最後に効いてきます。

二歳の息子を持つ父としては、あと四年も一緒に過ごしてから実の子では無いと知らされる…どんな心境になるのか、想像もできません。

どうするのが良いのか、答えは1つではないでしょう。
ただ、子供が必要としているのは高級マンションの暮らしではなく、一緒に凧揚げをしてくれる父との時間であることは間違いありません。

親子の絆と、家族がどうあるべきかという、強いメッセージを感じました。お薦めです。