しかし、今でこそなんともないが、当時は、下地がフラットではないこのラインに取り付こうとは、すぐには思えなかったのが正直なところ。
時折気になりつつも、時は経過し、丁度1年が経ったであろうか。
様々なラインを登って来たが、次はどこを登ろうかな、、そう思っていた最中、、ワッキーがいつものように、、鞍瀬で今後やるべき事を言ってみろと上から目線で言ってくるのである。
えー、、あのラインを登る、このラインを登る、トポを仕上げる、そして、あのクラックを…
あのクラックを登らねば。
幸い、まだ誰も登っていない。
ここから、長い長い旅が始まった。
ひさびさに触ってみると、、なんとなくではあるが、登れる姿をイメージできた。それから、何度か通い、全てのムーブがあらかたまとまってきた。
それからが長いのなんの、、繋げトライは、体感100回以上(実際はそこまでは打てない)。通った日数は10日以上。
そんな最中、愛媛が誇るクライマー、バッタ君が、僕の目の前で、同じスタートでこの岩を登った。
通っているのは知っていたし、実際自分が打ち込み始めるまでは、このラインはバッタ君が登るものであると思っていた。
とは言え、あと一息で登れるところまで来て、先を越されるのはやはり悔しいもの。ただ、それよりも、ここまでやって、まだ登れない、自分の不甲斐なさに、悲しくなった。
しかし、まだ終わってない。自分はクラック通しで登る、、初めからそう決めていたし、、そこはこだわるべきとこだ。こだわりというか、、自分が抱いたラインをブレずに登る、、それこそが、、クライミングのあり方だと思う。
最近、ぐずついた天候ではあったが、丁度晴れのサイクルが自分の番に巡ってきた昨日。
ついに、念願の、このクラックラインを通して辿ることができた。気がつくと、今まで止まらなかった最後の一手が止まっていた。
一筋の光明
なんか、ありがちなネーミングだけど、この言葉が適切だと思う。
自分の技量を把握し、最大限に活用しながら活路を見出していく、、一歩一歩、、この作業を繰り返すことで、わずかではあるが、徐々に光が差し込んでくる。
そして、
この光明を道しるべとして、
一歩ずつ
歩んで行くことにする
さて、トポを仕上げなければ
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