3年生の時に、怪我をしていたことと、その他の遊びが面白くて、走ることへのモチベーションが低くなっていました。
そんな時に寮で揉め事を起こし、やめてしまいました。
後輩たちが集まり、やめないでください、と言われたこと。
嬉しかったけど、なんていうか、引けない性格で、
「てめえらには関係ねえ。」といい放ってしまったこと。
今でも覚えています。
寮を出ると、決めた前の日の夜、仲の良かった友達と先輩の部屋で、酒を飲み、「辞めんなよ。」と友達に止められたこと。先輩はなにも言わず、だまって焼酎を飲んでました。
決めたことだから。と
後悔と裏腹に、素直になれない言葉だけが口をつきました。
先輩に貸していたジャクソン5のCD、「おれ、I want you backが、一番好きだな」と言って返してくれました。
それから、家に戻って、10年、そのCDはダンボールに入ったままで、開くことはなかったです。
めまぐるしく生活は変わり、大学を辞め、今の仕事につきました。
それからまた、四年くらいして、仕事をしながら夜間の大学に通うって決意して。
卒業もしました。
自分の金で大学に行き、はじめて、価値を実感したのも、やっとその頃でしたね。
それから何年もたち、全く陸上からも離れたある日、ダンボールに入ったままの荷物を整理していたとき、ジャクソン5のCDを見つけました。
ああ、懐かしいな、と、ちょっと聞いて見たくなり、ケースを開けると、ベージュの折りたたんだ紙が落ちました。
なんだろう、と中をあけると、先輩からの手紙でした。
「お前が辞めてすごく残念です。もったいないだろ、と言ってもきっと、わかってらい、とお前はいうのだと思います。I want you backという曲が好きです。いつか帰ってきてほしいと願っています。」そう書いてありました。
人生は長く、いろいろなことがあります。
時にはへこんだりしながら、それでも前を向いて、生きていきたいといつも思っています。
また、こうやって走り出したのも、単なる偶然ではなく、走ること、走る自分を応援してくれた人がいたから、自分も走ることをすごく大事にできたんだと思います。
私は戻ってきましたよ。