奈良公園の穴場、浮見堂&鷺池 ~まほろばの国~奈良探訪記 2
奈良公園で最も有名な観光スポットは東大寺だと思う。
東大寺には木造建築として世界最大級の大仏殿があり、大仏殿の中には、かの有名な奈良の大仏様が鎮座しておられる。
観光客の視点からすれば、「奈良に来たらまずは大仏をみなきゃ始まらない」「大仏を見ずして奈良に行った甲斐がない」だろう。修学旅行生たちが奈良公園を見学する際に、真っ先に連れていかれるのも大仏殿である。建物内での撮影も自由になっており、それも大きな人気のひとつだと思う。
春日大社も大人気だ。特に外国人観光客の一番の人気スポットとなっており、縁起の良い朱色に映える寺社はインパクト大で、中国人なら必ず立ち寄る場所である。
それから興福寺。こちらは近鉄奈良駅およびJR奈良駅から最も近い場所にあるため、まずは猿沢池に立ち寄った後に参拝する人たちが多い。
1日で観光するとなると、この3ヶ所を見るだけで時間切れとなり終わってしまう。しかし、それだけでは実に持ったいないのだ。もし今度、奈良公園に行く機会があればぜひ行って欲しいオススメ場所のひとつが浮見堂&鷺池である。
場所は以下の地図を拡大して参照。
エリアで言えば浅茅ケ原園地にあり、奈良公園の中央南側に位置する。春日大社へ向かう表参道途中を右折して片岡梅林から降りるコースが一番分かりやすいが、高畑町(たかばたけちょう)側の瑜伽山園地(ゆうがやまえんち)からも行くことができる。
快晴の日に撮影した鷺池がこちらの写真。空も水面も見事な青色に染まり眩しいくらいの光景である。
鷺池:瑜伽山園地方面(南側)から撮影
そしてこちらが鷺池に浮かぶ浮見堂の姿である。
東大寺や春日大社からすぐの場所にあるのだが、観光客は人気スポットばかりに集まり、こんなに風情ある場所なのにほとんどやって来ない。喧騒からは程遠い世界なので、おそらく驚かれるだろう。まったり流れる奈良時間が楽しめる。
浮見堂:鷺池西側から撮影
次回も引き続き、浮見堂について紹介する。
時間とともに刻々と変わる姿、季節とともに変わる姿を楽しんでいただければと思う。
太田忠の縦横無尽 2020.12.21
『奈良公園の穴場、浮見堂&鷺池 ~まほろばの国~奈良探訪記 2』