アデノウィルスによる咽頭結膜熱(プール熱)が大流行しています。

 

いきなり話はそれるけど、咽頭結膜熱(プール熱)は治療法がないタダの風邪なので検査は本来不要なのですが、登園禁止疾患に定められているため登園してよいかどうかを決めるために診断が必要になります。

 

ただ「アデノウィルス感染症=プール熱」ではないため、「アデノウィルス感染症=登園禁止」ともならない。

 

あくまでも咽頭結膜熱つまり咽頭炎と結膜炎と熱が3つそろってプール熱すなわち登園禁止なのであって、例えばただ単に熱があるだけのアデノウィルス感染症を見つけてもそれはプール熱ではないので登園禁止に「しなくてもよい」わけ。

 

プール熱は見りゃほとんど診断できる病気なので「アデノかどうかの検査」は必要ない、つうか無意味・無駄であるというのが僕の方針です。

 

こういったところの正しい知識をもっと一般人の方に持ってもらうことは、ひいては無駄な医療費の削減にもつながり国益にもなることなので大事だと思ってます。

 

正しい知識と言えば、、、いまだに

「先日プールに行ったのでプール熱かもしれません」

あるいはプール熱と診断した時、

「え、プールには入ってませんが」

と聞かれることが多い。

 

別にプールで感染するからプール熱、というわけじゃなくごくありふれた風邪なので普通に飛沫感染するものなのです。

(一部接触感染もある)

 

昔はプールで感染すると信じられていた時代があって、その名残なのだそうです。。。

 

上述したように正しい知識を持ってもらうことがひいては国益になるわけで、こういう誤解を与える名称は早々に廃止してほしいものです。

 

アデノウィルスは塩素に弱いので、むしろプールは逆に安全かもよ?