僕はかねてから当院に来る患者さんには原則的に「粉薬」で処方してて、シロップ薬を所望されても粉で頑張るように指導してきました。
なので当院のかかりつけ患者さんの99%が粉薬に慣れてます。
(6歳過ぎたら錠剤にもチャレンジしてもらいます)
飲ませやすいという安易な理由でシロップ薬ばかりを使ってきた、そして粉薬が飲めない子供の場合、いざというときに困ることになるよ、僕は常々そう言ってきてます。
今がまさにそれで、インフルエンザが猛威を振るっているだけでなく溶連菌やマイコプラズマまで流行しています。
小さな子供に処方できるインフルエンザの薬はタミフルしかありませんし、溶連菌やマイコプラズマには抗生剤が必須、そしてこれらは粉薬しかありません。
安易にシロップばかり使ってきたからこういう時に困るわけだけど、なにもそれは必ずしも親御さんが悪い訳じゃなく、そういう説明をちゃんとして粉薬に慣れさせるような指導をしてこなかったかかりつけ医の責任も大きいと言いたい。
とくに溶連菌はちゃんと抗生剤を飲んで治療しないと心臓や腎臓に恐ろしい合併症を引き起こすため、絶対に飲んでもらわないとダメな疾患です。
また割と身近に多く感染する機会が多いので、そういう意味において普段から粉薬に慣れておくことは必須なのです。