病気の治療ってのは、診察や検査など様々な情報を集め診断を確定させてから、その診断病名に対応する治療を施すもの、当たり前の話です。

 

が、中には診断がつきにくいケースもあって、そういう場合は疑われる病気に対する治療を試しにしてみて、それが効くかどうかで診断をするという手法もあって、これを診断的治療と言います。

 

 

僕なんかがよくするのは、特にこの時期に多いんだけど子供の長引く咳です。

 

風邪とかじゃないんだけどなぜか咳が続く、喘息かもしれないけど確証がない、ってことはよくあります。

 

喘息は診断を確定させる検査は無いし、明らかな喘息発作が無くても単に咳だけが出る咳喘息というのも多くて、診断が非常に難しい。

 

こういった場合、場当たり的に咳止めとか出してお茶を濁しててもらちが明かないと考え、僕は喘息の治療薬を試しに使ってみます。

 

使って1~2週間で咳が治まったら、ああ喘息だったんだねと診断が後からつく。

 

これが診断的治療です。

 

 

例えば喘息の治療薬など仮に診断が誤ってても使用して害が少ない(ほとんどない)ものがある場合、こういった診断的治療をする場合もあるんですね。