今年に限っては全国的にワクチンが不足していて、さらにコロナの影響でワクチンの需要が異様に高まってしまっていることが不足に拍車をかけているようです。

 

当院もそうですがワクチンの予約が慢性的に取りづらくなってるのは全国どこのクリニックでも同様だと思います。

 

そんな中たまに、

「他のどこそこでは予約なしで行ったらすぐに打ってくれるぞ」

といったご意見をいただきます。

 

内科クリニックなどではよくそうされてるみたいですね。

 

それに対してうちみたいな小児科の多くは完全予約制にしていて、予約なしにふらっと行ってすぐに打ってもらえるような小児科は少数派だと思います。

 

僕らがインフルエンザワクチンを予約制にしている理由は2つあります。

 

1つは混雑緩和です。

うちみたいなクリニックが予約なしで受入れたら、初日から希望者が殺到して大混乱になります。

 

ワクチン以外の他の患者さんが困らないよう、予約制にして混雑を分散させてるわけです。

 

 

2つめの理由は小児科特有な理由、子供は2回接種だからです。

 

13歳未満の子供は2回接種です。

ちなみに僕みたいに13歳以上でも2回接種した方が良いと考える医者もいれば、13歳未満でも1回でいいだろうと考える医者もいて意見は様々ではあります。

が、とにかく日本では13歳未満は2回接種と決められているわけで、それには従うべきだと考えてます。

 

ラーメン屋みたいに「無くなり次第終了」ってのは、インフルエンザワクチンにおいてはあってはならないと僕は考えてます。

 

1回目接種出来たのはいいけど、2回目が無くて同じクリニックで打ってもらえなかったって人が例年続出してます。

 

子供は2回が1セットになってるわけで、1回目だけやって2回目は知りませ~んってのは無責任すぎると僕、というか多くの小児科の先生は考える、だから完全予約制にしてワクチンの在庫を管理して、予約できたすべてのお子さんが2回接種出来るように取りはからうわけです。

 

1回目を接種した以上、その子の2回目もちゃんと責任持てよと僕は言いたい。

 

 

デアゴスティーニの模型は、毎週必ずパーツが送られてきます。

最後まで完成することが前提であって、途中で「やっぱ販売中止します」じゃ意味がありませんよね、それと一緒です。

 

・・・ちょっと例えが分かりづらかったかな。

 

 

とにかく、無責任なことはしたくない、子供は必ず2回を1セットにすべきであると僕らは考えるので、予約制にさせていただいてるんです。

 

ご理解下さいね。