フレンチシェフ吉野健は、かつてシャンゼリゼ通りに店を構えミシュランの星を取ったこともある、カリスマシェフです。

テレビにもたびたび出ているのでご存知の方は多いはず。


その吉野シェフが日本で展開しているお店が今回紹介する「リストランテ・タテルヨシノ」です。


僕が行きつけの銀座店以外にも国内にいくつかお店はありますよ。



もう巨匠だし神様のようなお方なのに、必ずフロアを回りお客様にご挨拶しに来ます。

決しておごらない、お客様を大切にするその姿勢には本当に頭が下がります。



ここは嫁と二人で本当によく通ったもんです。

それが子供が生まれてからは中々行けず、、、


最近はシェフのご厚意でランチタイムでもフルコースをふるまってもらえるため、つい先週の水曜日でしたが、上2人は幼稚園、生後6か月のベビーは妻の実家に3時間だけ預けて、行ってきましたよ。



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開放的なこの雰囲気が好きです。


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アミューズブッシュ

2種類のチーズですね。

シャンパンとともに至福の時の始まり・・・


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キャビアのゼリー仕立て、クレソンのクーリ

キャビア最高です・・・尿酸値なんて気にしませんとも。

右はフレンチトーストです。


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フォワグラのシュルプリーズ

「びっくり」という意味だそうです。

砂糖で出来た殻を割ると、中にはフォワグラがゴロゴロと。。。

中の写真撮り忘れました・・・

甘目の貴腐ワインがよく合います。


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毛ガニのトマトファルジイ、緑ピーマンのジュレ

トマトの中に毛ガニがぎっしり詰まってる、こちらの定番メニュー。

何故「緑」をつけるの?と突っ込みをいれながら、いただきました。

色合いが綺麗で、夏を感じさせます。

さりげなくキャビア。


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阿寒湖産エクルヴィスのババロアとカエル腿肉のフリカッセ

エクルヴィスはザリガニのことです。ババロア仕立てになってます。

カエルさんもこれまたフレンチでは定番。

泥臭さは一切ありません。

さりげなくトリュフ。


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マナガツオのグリエ 香草のソース

カツオ?と聞いていたのですが、見てびっくり。白身魚でした。

ヒラメに似た触感ですね。

ソースがまたたまりません。。。


さて、ここでメインのお肉料理です。

通常は、和牛、子羊、鴨、小バト、、、などからチョイスです。

妻はあまり奇抜なものが苦手なので、いつも和牛。


で、僕はというと、「北浜さんいつも変わったものお好きだから」と、シェフはいつも面白い素材を提案してくださります。


これまでもウサギとかシカとかカエルとか、去年はも。。。


ま~どれも本当に美味しかったのでいいのですが、僕も本当はたまには和牛ステーキたべたいな~といつも思ってます。。。



この日も「北浜さんには是非・・・」と勧められたのが、


Tête de cochon(テート・ド・コション)


何それ?でした。

フランス語さっぱりわからんし。


何でも子豚の頭部の肉から脳みそまで全部煮込んで作る、フランスでは数百年もの歴史がある郷土料理だそうで・・・

ちょっと勇気がいりましたが、思い切って乗ってみました。



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これ、死ぬほど美味しい!!


子豚さんの頭肉や脳みそのほかにオリーブやキノコや野菜が一緒になっていて、ニワトリのトサカまで入ってます。

なんでもトサカが入ることは必須条件だとか。


昔はウミガメからスープを作っていたそうで、現在はウミガメを食べることができないため、色々工夫してそれに近い味を再現させたものらしいです。


また本場フランスでは通常は仔ウシの頭肉を使うそうなのですが、日本では仔ウシの頭肉は入手しにくいとのこと。


ま、、、想像すると相当グロテスクなのですが、れっきとしたフランスの昔からの郷土料理です


濃厚な味わいと、酢の酸味がたまらなく合う!

シャンベルタンとともにいただきました。


裏メニューですが、こういうのをポンと出してくれるあたり、シェフの懐深さをうかがわせます。


文字通り脳に焼き付く忘れられない味で、「死ぬ前に食べたい料理」の一つに見事ノミネートされました。


次からはこれを食べ続けるでしょうね。。。


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お口直しとデザート。。。

リストランテ・タテルヨシノは、これくらいのモノを食べさせてくれるお店としては比較的リーズナブルな部類に入ります。

ドレスコードも緩く、スタッフも皆さん本当に親切で気さく。


大切な記念日に、是非いかがでしょうか??



日頃のストレスを一瞬だけ忘れさせてくれる、貴重なひと時でした。


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尊敬する巨匠です。