先代の円楽さん。
若かりし頃は、積極的にテレビに出たり、それまで落語界ではタブーと言われたことを次から次へと実践していき大スターに上り詰めました。
古いしきたりにこだわらず、良いと思うことはどんどん実践していく。
当然ながらそんな彼に対して、お歴々は面白くない。
様々な嫌がらせをしたわけです。
最終的には円楽さんは組織に居ることができなくなり、自分の弟子を引き連れて独立します。
独立しても、お歴々の嫌がらせが続き、弟子たちが落語を披露する演芸場はどこも抑えられてしまって、自分たちの仕事をする場すらなかったそうです。
そこで彼は、じゃあ自分で演芸場を作ってしまえと、多額の借金を背負い「寄席若竹」を設立したのです。
ところが「若竹」は思ったより上手くいかず、ほどなく倒産してしまいました。
残ったのは多額の借金だけ・・・
でも彼は決してすねることなく、むしろそれを自分のネタにしてしまいました。
笑点メンバーからは「若竹倒産」のことを散々ネタにされバカにされても、それを豪快に笑い飛ばしていたものです。
正しいと思うことは、たとえそれが組織にとってタブーであっても、実践する。
たとえそれが失敗に終わったとしても、決して世をすねることなく笑い飛ばす。
そんな生き方、今の僕に求められているのかもしれませんね。