インフルエンザワクチンは生後6カ月から接種することができます。
数年前までは、効果が認められていないので積極的には接種しなくてよい、と言われていました。
が、2年前から小児への接種量が変わり世界標準となりました。
1歳未満の乳児への接種も量が増えたため、効果が充分に見込めると考えられます。
では接種させた方がよいのか?
外来ではこういった質問を大変多くいただきます。
僕は基本的には接種できるワクチンは全て接種すべきというスタンスですので、仮にそれが自分の子供だとしたら接種させるでしょう。
ですが決して安くはない自費ワクチンです。
2回接種で6000円という出費が厳しい、といったご家庭だってあるでしょう。
なので、僕の考えはこうです。
1歳未満のお子さんが、保育園に行っているのであれば接種すべきです。
流行すれば感染するリスクが高くなりますから、予防した方が絶対によいでしょう。
では保育園に行っていない場合はどうか。
集団生活をしていないお子さんですから、感染のリスクにさらされる可能性は低くなります。
そういったお子さんの一番の感染経路は家族です。
したがって、本人が接種しなくても家族がしっかり予防接種を受けることでお子さんへの感染をガードできます。
1歳未満のお子さんへの接種をどうするかは、最終的には皆さんの生活スタイルに応じて個々に判断するしかありません。
が、いずれにしても親兄弟は絶対に接種しなければなりません。