当然ながら風疹ワクチンのことです。
現在風疹が大流行しています。
原因は抗体を持っていない、つまり子供の頃にワクチンを接種していなかった20~40代くらいの世代です。
で、その世代へのワクチン接種が急がれるわけですが、ワクチンが不足してきたため接種制限をするとのこと・・・
まあ僕が総理大臣だったら、去年の10月の段階でワクチンの増産を指示してましたがね・・・
去年の段階でこの大流行は予測できたわけだから、その段階でワクチンの増産を指示していれば、この秋のワクチン不足は起こらなかったのです。
とにかくMRワクチンが不足してきたため、国は接種制限を設けました。
「妊婦の夫以外は接種できない」
という、あまりにも愚か極まりないものでした。
海外から緊急にワクチンを大量輸入するという動きも今のところ見られません。
このままワクチンの生産が追い付く9月まで黙って静観するつもりのようです。
でもそうしている間にも風疹患者は増加し続けることは確実です。
ということは、奇形を持った赤ちゃんも増加するってことです。
この事態を黙って見ていろと?!
すでに輸入ワクチンの接種を始めているクリニックはあるようです。
僕も遅ればせながら、今回の接種制限のお達しをもって輸入を決意しました。
ただ、風疹ワクチン自体が希少なので、今回輸入するのはMMRワクチンになります。
つまり、麻疹・風疹・おたふくの3種混合ワクチンです。
MMRはかつて日本でも使用されていたワクチンなのですが、副作用が多く報告されたため中止になって今に至ります。
今回当院が輸入するMMRワクチンはGSK社製「Priorix」です。
現在世界中で広く使用されているワクチンで、MMRの最大の弱点であった無菌性髄膜炎という副作用の発生をゼロに出来た優秀なワクチンです。
日本はMRですが、ほとんどの先進国ではMMRが主流です。そこでシェアトップなのが「Priorix」です。
当然ながら安全性は確立されてますので、安心して接種していただいてよいでしょう。
ただ、以前の輸入不活化ポリオの時と同様に、国による補償はありません。
健康被害が生じた際には国は何の責任も取ってくれません。
が、今回も以前と同様に輸入商社による救済措置があり、国と同様の補償を受けられるようになっています。
対象は、これも国の補償対象と一緒で「死亡・障害者認定1級・2級」にあたいするものです。
ですので安心(というのもおかしいですが)して接種してください。
ワクチンが届き次第、予約を開始します。
接種料金は1回6300円、4~8週間おきに2回接種となります。
(1回でもよいという意見もありますが、確実に抗体を得るためには2回接種が望ましいと考えます)
自費になってしまいますが、国が守ってくれない以上、皆さんがご自身の意思で自己防衛しなければならないのです。
ご自身のため、そして自身が感染源になってしまい不幸な子供たちをこれ以上増やさないためにも、早急にワクチンを接種しましょう。
そのための手伝いを、我々は惜しまずおこないます。