以前の記事「持つべき疑問を持ちましょう!」 の続きになります。


4種混合の接種もすっかり定着してきました。

当院なども、クリニックとしてワクチンの推奨スケジュールのなかに当たり前のように4種混合を入れています。


ですが、以前の記事で書いたように、果たして4種混合で大丈夫なのか?という疑問はず~っと心の中にありました。


何が「大丈夫なのか?」というと理由は以下の2つ。(以前の記事と重複しますが)


1.世界初のワクチンである


これまで世界のどの国でも使用実績が無いワクチンなので、どのような有害事象が出るかまったく未知数です。

昨年の10月から始まって、これまで数十万人が接種してきましたが、現在のところ明らかに重大な有害事象は生じていません。

が、データがまったくない以上、今後どうなるかは未知数です。


2.セービン株を使っている


こちらが大問題です。

ポリオワクチンの世界標準は「野生株」です。

これは実際に流行しているポリオウィルスから作られたもの

単独不活化ワクチンの「イモバックス」は野生株から作られています。

イモバックスは当院も輸入して使ってましたし、昨年から国内でも正式に承認されています。

ところが何故か日本の4種混合に含まれるポリオワクチンはセービン株という、弱毒化された野生株とは異なるウィルスが使われています。

万が一(ないと思いますが)日本でポリオが流行した場合これで予防できるのか疑問です。



こんな内容の記事を書き、こういうことも知っておきましょうね、という意味合いで皆さんにお知らせしました。

数年後には野生株から作られた4種混合ワクチンが出ることになっていますが、今の対象者達には仕方ないけど今あるセービン株の4種混合を接種していただくしかない・・・

そう思っていました。


ところが、僕と同様な懸念を抱いておられる小児科医はやはり全国にたくさんいました。


なかには、

「当院ではデータが未知数の4種混合は推奨しません。実績が確かな3種混合とイモバックス(野生株の単独不活化ポリオワクチン)の同時接種をお勧めします」

と堂々と掲げているクリニックもありました。


日々疑問を持ちながらも4種混合ワクチンを淡々と接種してきた僕としては、

「しまった!!」

と思いました。


いたんです。

ちゃんと疑問に思い、正しいことをしている小児科医が。



いずれ野生株から作られた4種混合ワクチンが出来上がるでしょうが、それまでの数年間の「空白」が将来どんな影響をもたらすのか。

もしかすると現在大問題になっている風疹大流行(これもワクチン未接種世代の「空白」が原因です)のような大混乱が将来おこるかもしれません。

そしてその被害者は、今4種混合ワクチンを接種している子供たちなのです。



僕としては大反省です・・・


でも今からでも遅くありません。


早急に当院としてできる対策を検討します。









ブルーラグーンでは現在、存続のための署名活動を行っております!

皆様のご協力を是非ともお願いいたします!

<こちらをご覧ください>