風疹が異常な流行をしています。
前にも書きましたが、普通の方が風疹にかかること自体は本人にとっては大したことないのですが、妊婦が感染すると赤ちゃんが「先天性風疹症候群」という、重篤な奇形を合併してしまいます。
以前の記事では、ご自身に風疹の抗体価があるかどうか検査してから接種を検討を、と書きましたが事態はかなり切迫しています。
抗体価検査をして結果を待って接種の予約を取って・・・では遅すぎます!
以下に当てはまる方は、抗体の有無を調べなくてもいいので早急にワクチンを接種してください。
1.過去に風疹に罹ったことがない
2.過去に風疹のワクチンを接種していない、あるいは接種した記憶・記録がない
これらの方は、男女問わず(特に男性)いますぐワクチンを接種してください。
よく新聞などで「これから妊娠を希望される方は接種を」と書かれてますが、それは大きな間違いです。
妊娠を希望されていなくても接種しなくてはなりません!
これは以前の記事にも書いたとおり、社会人としてのマナーと心得ましょう。
奥さんに抗体があるから大丈夫、ではないのです!
万が一ご自身が風疹にかかってしまった場合でも「ただの風邪だ」と思いこんで外出・通勤してしまい、電車や人混みでいつ妊婦さんに接触しているのか分かりません。
妊婦さんはワクチンを接種できませんから、万が一その妊婦さんに抗体が無かった場合、ご自身がその妊婦さんを不幸な目に合わせてしまうことになります。
ご自身が知らず知らずのうちにバイオテロを行ってしまっていることになるのです。
ですので今すぐに20~30代の方はワクチンの接種をしてください。
万が一ご自身に抗体があったとしても、ワクチン接種は問題ありません。
ところで現在、風疹ワクチンが激烈に品薄です。
当院にもほとんど入荷がありません。
ですが非常時ですので、本数が充分にあるMR(麻疹・風疹)ワクチンで代用してください。
料金は多少割高になってしまうのですが(そしてそれを国も補償しようとしないのが問題です・・・)、接種の必要性・緊急性ともの超Aランクです。
とにかく今すぐMRワクチンを接種しましょう。
当院では大人の方の接種も受け付けております。
上記に当てはまる方は、繰り返しますが今すぐにワクチンを接種してください!!