津田山幼稚園


当院から徒歩1分の距離にある、園児500人以上を誇るマンモス幼稚園です。


近いということから当院が開業した2年前から僕が園医として担当させていただいています。

といっても年に1回健診に行くだけなんですがね。

でも、ありがたいことに園児の約半数は当院をかかりつけにしてくださっています。


先週、年に1回の健診に行ってきました。


2年前は年少クラスでギャン泣きしていた子が、今年は年長さんですっかり大人びちゃって・・・

子供の成長は早いなあ~

大人はどんどん老けていくんだなあ~

などと感慨深げに健診を進めました。



さて、今日はアトピーの話。


2年前、500人を健診した時に、アトピーやそれに類する皮膚疾患を指摘したお子さんは、約50人以上はいました。

多くは皮膚科に長年かかっているお子さんでしたので、僕は園医として、

「皮膚のことは皮膚科ではなく小児科に行くように」

と園に指導しました。

(園を通じて親御さんにもそういった指導が行ったはずです)


去年の健診の時にもアトピーのお子さんはほぼ同数の50人くらいでした。

同様に去年も「小児科へ行くように」と指導しました。


そして今年。

アトピーを指摘した園児は500人中10人足らず!


当院で治療し完治したお子さんも多くいましたが、当院かかりつけ以外のお子さんのアトピーも治っていたのです。

皆さん園医の言いつけを守って小児科へ行ってくれたのでしょう


皮膚のことは皮膚科ではなく小児科へ!

この僕の持論が浸透した結果、アトピーのお子さんが2年間で激減したのです。


このデータは今度学会で発表しようかと思ってますが、いかにスキンケアが大事なのか、そしてそれをしてくれるのは小児科なのだということが、純然としたデータとして示された訳です。



そう、

皮膚のことは小児科へ!!

です。