久々のポリオネタです。


さて、神奈川県が始めた輸入不活化ポリオワクチン接種。

最初にたった1200本しか輸入しなかった段階で、僕はこれが明らかに知事の単なるパフォーマンスであり、県内の子供達全員に行きわたるだけのワクチンを用意する気がまったくないと、記事で予測しました。

(以前の記事を参照)


現状は予約が3月まで一杯になっており、皆さん非常に不便を強いられています。

僕の予測通りでしたねえ。


どうも神奈川県は毎月1200本のペース輸入しているとのこと。

つまり1カ月に1200人しか接種できないということです。

でも1200人の中には2回目接種の人も含まれているわけで、事実上新規予約は月600人だけしかとれない計算になります。

これでは到底足りません。


生ポリオの集団接種では数万人が一気に接種してきたわけで、ざっくり計算しても月1~2万本くらい輸入しないと到底追いつきません。


で、肝心なのは県はそれくらいの試算くらいできていたはず、ということです。

県もバカじゃないしお役所なので当然、毎年の生ワクチン接種人数を参考にして、「まあこれくらいの希望者がいるだろう」という数値くらいははじき出しているはずなんです。

でもそれを承知で1200本しか輸入しないところに意図を感じざるをえません。


結局単なる知事のパフォーマンスでしかないので、あまり大人数にやって何かトラブルがあれば・・・ということを憂慮しているので、話題だけ集めておいて実際には少人数で済ませてしまおうという魂胆ですね。


「希望者全員に接種してみせます!」などと息巻いていた知事の発言はどこへやら・・・


まあ自分の身を第一に考えているお役人や知事のやりそうなことです。

振り回される県民が一番気の毒です。



・・・と、今日はただぼやいただけの記事でした。



追記)

近々、某県(知ってるのですがまだ言えません)がB型肝炎ワクチンの公費負担を始めるということです。

その県知事さんも結構パフォーマンス好きな方なのですが、でもB型肝炎ワクチンを公費負担するとは、実に英断だと思いますし、大変よく勉強されていると思います。

以前も言ったように日本で早急に接種推奨が求められているのは、ポリオなんかじゃなくB型肝炎ワクチンですからね。