普段は妻のことをこのブログで書かない約束なのですが、妻の承諾を得て今回は書きます。



先日、夜中に妻が急に激烈な腹痛を訴えだしました。

多少の痛みなどは我慢できる妻が、動けなくなるほどの腹痛。

場所は下腹部で激しい嘔吐も伴ってきました。


妻は過去に卵巣のう腫の手術や帝王切開などをしてきたので、僕の頭をまず最初に横切ったのは「腸閉塞でした。

手術をした後の人によく見られるもので、腸が癒着してしまい引き起こされます。

急な腹痛で始まり、最悪の場合腸が壊死してしまい命にもかかわります。


これはまずいと思いすぐに近くの救急病院へ連絡し、妻を車に載せ、まだ半分眠っている息子を抱っこひもで自分の体に固定したまま雨の夜中の道を爆走、病院へ駆け込みました。

到着しても妻の症状は治まるどころがますます悪化。


すぐに診察室に呼ばれまずは問診。

「現在妊娠しておられますか?」

医師の問いに妻は僕の手を握りながらか細い声で、

「いいえ・・・」

「何か変わったものを食べたりしませんでしたか?」

妻は僕の手を離さず、僕に何かを訴えかけるような眼差しで、

「いいえ・・・」


その後点滴や血液検査、レントゲンなどがあり、僕と息子は待合室で1時間以上待たされることに。


腸閉塞だったらどうしよう・・・

最低でも入院だから息子の面倒はどうすれば・・・

手術になったらどうしよう・・・

もし死んじゃったら・・・


色んな事が頭をよぎります・・・


しばらくして先生から呼ばれ中に。

妻は意外にもけろっとした元気な表情。

「幸い腸閉塞などはなく、おそらく胃腸炎だと思いますよ」

とのこと。

点滴により回復したようでした。


あれほど激烈だった腹痛の原因ははっきりしなかったけど、結果的に妻は回復したので本当に一安心。

そしてそのまま点滴を抜いていただき帰宅しました。



帰りの車の中で妻が、

「実は先生に言えなかったことがあるの」

「何?」

「本当は今日、賞味期限が1週間過ぎたケーキを食べたの・・・」


それが原因だよ。


怒り狂う僕に対して妻は、

「だって冷蔵庫に入れてたし、臭わなかったから・・・」


ドアホ!



妻の葬式でする挨拶の文言まで考えましたが、散々騒いだあげく妻の病名は単なる食あたでした。


病院に連れていかず正露丸でも飲ませておけばよかったです。