以前の記事(「不活化ポリオワクチンは導入されるの?」) で、来年度導入との噂となっている不活化ポリオワクチンに関する信憑性について書きました。
繰り返しになりますが結論から言うと、希望者全員が接種出来る体制が整うまで数年は要するという関係筋の意見に僕も賛成です・・・
現在、各自治体では秋の生ポリオ集団接種が行われています。
僕が協力をボイコット(こちらの記事を参照) した当地区では、9月の接種率は例年に比べて5割に満たないとのことです。
全国的に見ても、生ポリオの接種控えが起こっているようです。
生ポリオ反対の立場をとる僕としては嬉しい結果ではありますが、反面ちょっと引っかかることもあります。
接種をしなかった人は、果たしてどういった考えをお持ちでしょうか・・・
可能性としては、
1.もうすでに(当院のような)外国産の不活化ワクチンを接種している、あるいはその予定である
2.来年度に不活化ワクチンが日本でも導入されるという話なので、それまで待つつもりである
3.良く分からないけど生ワクチンは恐いって聞いたから接種しない
以上の3者が大半ではと思われます。
1に該当する方、GOODです!!
政府は当てになりませんから、各自が正しい知識を身につけていただき、自己防衛するしかないのが残念ながら今の世の中です。
当院のように不活化ワクチンを扱っている医療機関で、今のうちに接種しておくのが一番賢明でしょう。
2はどうでしょうか??以前の記事にも書いたとおり、来年度になって全員が不活化ワクチンを接種できるかどうかは非常に微妙なところです。
来年度まで待っていると、とんでもない大混乱に巻き込まれる可能性が高いと僕は考えています。
どのような大混乱なのかは今度の記事で書きます。
接種控えの大半の方がこの2に該当すると思われますが、これは実にリスクが大きいと僕はここで警鐘を鳴らしておきましょう。
ではどうすればよいのか?
これも以前書きましたが(こちらを参照) 、
間違っても仕方なく生ポリオを飲みに行く真似だけはやめましょう!
日本はポリオ流行国ではないので、今すぐ接種する必要性は低いのです。
多少待ってでも不活化ワクチンの予約を取り、遠くてもいいから接種に行くのが一番です。
繰り返しますが、来年度まで待つと大混乱に巻き込まれる可能性が高いので、多少費用がかさんででも今のうちに輸入不活化ワクチンを接種しておきましょう。
3に該当するあなた。もっと勉強してください!
今月からインフルエンザの予防接種も始まる関係上、中には不活化ポリオの接種を中断する施設もあります。
ですが当院は、細々とではありますが接種の受付を休まず続けますので、予約が非常に取りづらいとは思いますが、何とか根気よく頑張っていただいて予約を取られてください。