喘息を心配して来られるママは非常に多いです。


喘息に関しての詳しい説明はまた後日しますが・・・


それほど頻繁ではないけれど、意外に多いパターンがこれ。


「先生、うちの子は喘息ですよね?どうしたらよいでしょうか??」

そう聞いてくるママからは強烈なタバコの臭・・・


おめえ~のタバコが原因だよ!!

そう言ってやりたいところですが、そうもいかないので遠まわしにタバコは良くない旨を説明します。


すると必ず帰ってくる答え、

「この子の前では吸ってませんから大丈夫です」

いやいや・・・

そんだけ臭うんだから、あんたの体中にタバコの微粒子がくっついているんだって。


たとえベランダで吸ったとしても、体の表面にタバコの微粒子が付きます。

ほんの微量でもアレルギー反応は起きますから、そういったちょっとの微粒子でも喘息発作は起こります。


空気清浄機も意味はありません!!

(以前の記事を参照)



女性の喫煙率が上がっていることが最近問題視されています。


NICUで働いていた僕としても、母親の喫煙が胎児にどれだけ影響しているのか実感してきました。

やはり喫煙者からは未熟児が産まれやすいです。


タバコは肺癌・食道癌・胃癌などなど様々な癌の原因であったり、その他世の中のほとんどの病気の原因に関与しています。

医学部で勉強していると、ほとんどの病気の原因に「喫煙」が必ずと言ってよいほど入ってます。


さらに副流煙による周囲への影響、とくに子供の喘息発症には大いに関わりがあります。

放射性物質の飛散よりも、こちらこそ心配すべきでしょう。



唯一、パーキンソン病が喫煙によりかかりにくくなることが証明されています。

ほかの病気にはなってもいいから、パーキンソン病にだけはなりたくない!!という確固たる信念を持たれている方でしたら喫煙されてもいいですが・・・


それ以外に関して言えば、百害あって一利なし!



自分の為、子供の為にも、タバコはやめましょう!!